私は、最近ブレイクし始めた、ANZEN漫才みやぞんを侮っていた。ハリウッドザコシショウ同様、身内受けだけでテレビに出てきていると思っていた。
今日のイッテQは、イモトのペルー滞在記とみやぞんのサーカス初挑戦の2本立てだった。私は、第一回のイモトが全力で走るオーディションから、この番組を見ているが、たった一回の走りでここまでのポテンシャルを見抜いたプロデューサーに敬意を表したい。
さて、みやぞんである。彼は、お笑い芸人分類の系譜があるとすれば、頂点にジミー大西をいただき、その下にウド鈴木、野生爆弾のくーちゃん、みやぞんがくると思われる。テレビに出られるギリギリのラインだ。年始に「イロモネア」に出た時は、クソ面白くなかったみやぞん。しかし、天然を扱わせたら日本一のMC内村光良の助けもあり、今日のイッテQでは、その天然ぶりとポテンシャルの高さを見せつけたみやぞんだった。
イタリアのサーカス団で空中ブランコをマスターすべく練習を重ねるみやぞん。合間には、シュークリームを作る器用さを見せ、そして絶対音感を持ち、即興で歌を歌う。顔は、のっぺりした顔ながら、赤ちゃんのように母性本能をくすぐる愛らしさを持っており、これが、いとも簡単に国境を越えられる理由かも知れない。練習では、空中ブランコを一度も成功出来なかったが、そのままサーカスの公演に出演する。いよいよ本番、野生の本能で、みやぞんは命綱を装着することを拒否する。スピードが落ちるためだ。そして、この賭けが功を奏し、初めて成功する。すると今度は、空中ブランコで回転すると言い出し、2、3回練習しただけの回転を本番で成功した。
今は中国で次のロケをしているみやぞんと、番組最後に中継で繋がった。「みやぞん、がんばってね」というスタジオの内村に対し、「こちらこそ、頑張って下さい」とトンチンカンな返答をしたみやぞん。そして、その言葉の間違いに一切気付くことはなかった。ウド鈴木を越えているかも知れない。
天然と言えば、狩野英孝であるが、狩野はポンコツなので、いじってくれる人の存在が絶対条件だ。しかし、みやぞんは、その器用さで仕事をこなしてしまう。いじる人間がいないとしても、彼のVTRだけで笑えるのである。狩野の天然とは違う、ジミーちゃん寄りの天然なので、みやぞんは本当に無垢な心で仕事に臨んでくるだろう。狩野がしくじって休んでいる間に、みやぞんは、さらに自分の持ち場を増やしていくと思われる。奇しくも、狩野が問題を起こした時に、さまーずの三村が「仕事の代わりはいくらでもいる」と苦言を呈したのだが、まさにその通りである。使えない狩野より、使える天然みやぞん。狩野は、みやぞんがブレイクするこの時期だけは、不祥事を起こして休んではいけなかったのだ。