今日も、ホールへ | GOD SAVE THE KNUCKLE!

今日も、ホールへ

今日は、朝から勉強した後、ジムの仲間の試合を観に、後楽園ホールへ行く予定です。
出場するのは、4回戦の選手なんですが、自分は初めて、彼の試合を観ます。
直接、本人からチケットを買っておきました。
 

「ディア・ハンター」という映画があります。
監督はマイケル・チミノで、
主演がロバート・デ・二―ロです。 

ベトナム戦争を題材にした映画としては、名作中の名作なのですが、作中では、ベトナム兵が捕虜達にロシアンルーレットを強制するシーンが出てきます。 


一発の弾が込められたリボルバーを捕虜に渡し、それを自らのこめかみに向け引き金を引かせるロシアンルーレットというのは、「強制」と「支配」の象徴です。

「被支配」の側の人間は、「自由」と「尊厳」を奪われた状態で、命まで奪われる。

自分は、この「ディア・ハンター」を観た後に、たまたま、生でボクシングを観戦したのですが、その時、改めて、「ボクシングは良いな」と思えました。 


ボクサー達は、誰にも強制されず、支配されず、あくまで、「自らの意志で」尊厳を賭けた戦いをします。

リングの上では、ルールの範囲内であれば、どんな判断をして、どんな動きををしてもよい。
あらゆることから、基本的には自由です。 

だから、あのロシアンルーレットのシーンを観た後だと、尚更、ボクサー達の動きのひとつひとつが、大振りのパンチやスリップやバッティングでさえも、「強制」や「支配」から自由であることの象徴のように感じられたのです。 


沢木耕太郎さんの「春に散る」の中では、
「無限に自由でいて、無限に孤独。それがボクサーの本質だ。でも、それはボクサーだけのものじゃない。人間は本質的に自由でいて無限に孤独なものだ。ボクサーは観衆の眼の前で、しかも1時間足らずの試合時間の中で、その人間の本質を見せてくれる」
と書かれていました。

自分は今日、自由な人間がより自由になる戦いを観に行きます。