ロッキー勇退
私が乗る自転車、「イタリアの種馬」ことロッキーが勇退します。
ロッキー勇退までには、毎日乗っている中での様々な発見、感覚、修理の回数、程度、整備士さんからの指摘、アドバイスなど、様々な要素を合わせ、慎重に考えた上で決断しました。
勇退を決めた直後、ギアケーブルが破損したのは、象徴的なことだったのか。
ロッキーに乗り始めてから4年と9カ月が経ちます。
・様々な部品が消耗し、故障することが多くなってきた。
※修理へ行く頻度はここ1、2年でかなり多くなってきた。
・突発的な故障ではなく、ハードワークによる勤続疲労といった形での故障。
・乗っていても、以前より、パワーが伝わらなくなってきた。
・修理した後でも、トップギアが入らない。
・お世話になっている千住ハンズの整備士さんの話だと、「高橋さんの脚力、全身の力で、毎日30km以上走るのであれば、クロスバイクでは耐えきれないでしょう。やはり、構造上、機能上のことを考えると、ロードバイクでなければ対応できません」とのこと。
・「部品を取り換えても、完全に治るかわからない部分もあります」という整備士さんからの直言が。
・少なくとも、月に700km以上は走ってきたので、累計で4万km近く走っています。
整備士さんにそのことを伝えると、「一般の方の10年分ですね」とのこと。
・ロッキーを買った時は、そのフレームの大きさに感動したものですが、厳密に言うと、まだ、自分の身体には小さいらしく、ある専門の方に見てもらった時、「だいぶ、姿勢がキツいんじゃないでしょうか」と指摘されました。
ロッキーは、ウェルター級の身体で、ミドル級のパートナーを務めたようなものだったのだ。
・学校から帰る時、トップギアで荒川の土手を走れないのは、厳しい。
移動に対して、攻撃的になれない。
ということから、ロッキーの引退を決断しました。
・「では、また、そちら(千住ハンズさん)で自転車を購入させていただきたいのですが」
と伝えるとハンズの店員さんは、
「今は、自転車コーナーのスペースが削られていますし、作業場も手狭です。それに、我々も、いつまで今の店にいるかわかりません。ですから、他のお店で見つけていただくのが、良いと思います。すみません」
と言ってくださいました。
・こういう発言をする人は間違いなく誠実で信頼ができる。
自分は良いマシンと共に、良い整備士さんに出会ったことを改めて感じました。
・整備士さんに、「今まで、大変お世話になりました」とお伝えし、次の自転車探しに。
・そして、先日、次の自転車を決めてきました。(職場の近くに良いお店を見つけたんです)
・この時、自分が一番、懸念していたというか、胸に重くのしかかっていたこと。それは、ロッキー引退後の行く末です。
・しかし、その点はすぐにクリアされました。
・自分はその店のご主人(50代くらいの男性で、丁寧な対応をする方)に、「あの、今まで乗っていた自転車なんですけど・・・」と遠回しに伝えました。なぜなら、「処分」という言葉を使いたくなかったからです。
・すると、ご主人は、「無料で引き取らせていただきます」と言ってくれた。
・「ずいぶん走り込んだ自転車なんで、一台丸ごと、というのは難しいだろうけれど、使えそうなパーツを取り出して、リサイクルに回してもらえるようにしますね」とのこと。
・自分は、ロッキーが処分されず、再び形を変えて、活躍の場を得られるということが、本当に嬉しかったです。本当に良かった。これで、心穏やかでいられる。
・ロッキーは、生き続けるのだ。
続く。→
