スタミナ考その2 | GOD SAVE THE KNUCKLE!

スタミナ考その2

 数年前に放送された、スポーツ科学をテーマにしたある番組を観たのですが、これが非常に参考になりました。



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アルペンスキー滑降を題材にしたものです。


番組の中で、(簡単に説明すると)アルペン王者、アクセル・スピンダルが終盤になっても、スピードが落ちないのはなぜか?ということに焦点を当てて、ある実験をしているのですが、これが、他の競技にも大いに参考になるものでした。


簡単にまとめると、以下のようなもの。↓


・スピンダルは、後半になっても、スキー板のバタつきを抑えていることから、スピードを維持できていて、それに加え、大ジャンプの時には身体を小さく丸め、空気抵抗を最小限に抑えることもできている。


・このことが、好タイムを出す要因になっている。


・それは、なぜか?という疑問を解明するための実験が行われた。


・スピンダルと、もうひとりのトップ選手、エリック・グエイ選手それぞれにGPS(位置情報を得るため)と筋電図(筋の活動電位を測定する)を装着させ、レース中の筋力の発揮状況を観察する。


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・レース中の筋電図の様子をグラフ化すると、↓のようになる。


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・ターンの時が一番、筋力を発揮する。


・スピンダルは、「出すべき時に筋力を発揮し、抜くところは抜いている」のに対し、グエイはターンをした後も方向や姿勢を調整するために筋力を使い続けていることが、グラフからわかる。


・これが、後半での「余力」に繋がる、というもの。



以下、自分の単純な考えを、箇条書きで。↓


・自分は、以上の実験結果を観て、「やはり、そういう部分が大きいか」という感想を持ちました。

現役時代から、おぼろげながら考えていたことが、この番組を観て、少し、固まってきたというか。


・「筋の疲労」のメカニズムは、まだ解明されていない部分があるようですが、「筋力の発揮」が長いほど、後半に発揮する力が弱くなるのは間違いのないところで、特に、数分間連続で動く競技においては、「力の抜きどころ」が重要になってくるのだと思います。


・更に言うと、自分の現役時代は特に、この、力の抜き加減が出来ていなかったのが、スタミナロスの一番の原因だった。(と、断言してもいいんじゃないかと思います)


・ただ、この、「抜くところは抜く」という能力は、体力的、技術的、精神的に優れているのはもちろんのこと、経験の積み重ねがなければ獲得できない部分でもあるわけで(対人スポーツは特に)、結局のところ、「スタミナ」というのは、満遍なく全ての要素をレベルアップさせなければいけない、というところに行き着きます。


・なんだか、科学的に考えれば考えるほど、やらなくちゃいけない(やらなくちゃいけなかった)部分が出てくるので、気が遠くなります。


・ただ、そこが、面白い部分でもあるので、考えるのをやめられないのですが。


だから、また懲りずに、こういうことを書きますので、よろしくお願いします。


※なお、画像はあっちこっちで拾ってきたものですが、問題があったら、本格的に怒られる前に消します。はっはっは。