学びます
明日から授業が始まります。
昼間働いて、夜に授業を受ける、という形です。
学校は江東区なので、もちろん、自転車で行きます。
江東区は元の職場があったところなので、準地元のような感覚。3年も通ってましたから。
もちろん、4年後、理学療法士のライセンスを取るために、国家試験を受けます。
なんで、こういう形を選んだのかというと、またしてもまとめる自信がないので、例によって、以下、箇条書きで。
(すみません、長いんで、お暇なときに読んでください)
・「プロボクサー引退後の生活は、余生みたいなものだ」などと考えていた時期もありましたが、やはり、何か集中できるものがひとつあるべきだ、という考えも持っていました。
・自分は現役時代、フィジカルトレーニングに取り組む際に、「自分のような凡人は理論や科学的根拠がわかった上でやらなければいかん」ということで、独学で勉強していました。
・これが、なかなか面白く、「机にかじりついて勉強した」みたいな感覚がないのに、頭に入ってくる。
・体育学部出身で、大学卒業後も進学した(後に、プロデビューを最優先して中退しましたが)くらいだから、そういう基盤がそれになりにあったのかもしれないけれど、自分のような偏差値の低い人間にとって、集中できる学問というのは、そうそうない。
・引退後、トレーナーの仕事を始めたこともあり、講習会や学会に出かけ、専門書を読みこんだりもしましたが、これがまた、飽きることがない。
・このことから、当初は大学院に進学しようかと考えていました。運動生理学などの研究をしてみたかったので。
・しかし、学会や講習会への参加を続け、自身でトレーニングをやり込んでいくうちに、「自分は人間の身体のことをわかっていない」ということを感じた。
・「では、ワープしないで、一から人間の身体を学び直そう」という考えに至り、理学療法学科への進学を決めた。
・トレーニングジムに勤めたままだったら、絶対に腰が上がらないし、ぬるま湯に浸かったままで、脳味噌がふやける。だから、退職して、去年の8月から福祉センターの職員として働き始めた。
・午後3時半にきっちり終わる仕事だから、そのあとの時間はとにかく、解剖学と運動生理学の勉強にあて、そして、トレーニングした。
全ては、学校に入った後のために行った準備だ。(周りに対する意地もあった)
・ただ、学問を学びたいだけではなくて、当たり前のことですが、将来は理学療法士のライセンスを取って、仕事をします。
・自分はこんな人間ですので、アスリートに関わる仕事を目指します。
・かなり大雑把に言うと、「リハビリの専門家でもあるフィジカルトレーナー」を目指します。「フィジカルトレーニングもできる理学療法士」でも良いんですが。
・今、アスリートを支える専門家は、細分化され過ぎている場合が多いです。
・「はい、こっから、ここまでは私の領域です」という。
こういうこと言うと、また怒られますが、「なんだか、面倒くせえなあ」と思いまして。
・自分は、
(選手が大怪我をし、医者に診断を受けてから始まる)初期リハビリテーション→アスレチックリハビリテーション→競技力向上のためのトレーニング(ストレングス、持久力トレーニング)までの一本のラインを、全てできるトレーナーになりたいです。
もっと言えば、栄養学やコンディショニングまでも、全てできるトレーナー。
・そのほうが、面倒くさくない。
・そういう人間のほうが、雇う側も助かるかもしれない。
・サポートされる選手にとっても良い面が多い。(自分の経験から)
・リハビリと競技力向上のトレーニング、両方できる人って、意外と少ないです。(自分が知らないだけかもしれないですが)
さらに言えば、元競技者でそういうことしている人はいないかな、と。
・やっぱり、アスリート相手ですから。
・以前、ある講習会に行った時、理学療法士の先生が筋力トレーニングの説明を受講者にしていたのですが、その時、高校生たちが、「あんなヒョロヒョロした奴に言われたくない」と言っていたんです。
・自分はその時、「そうだよな。そりゃ、正しい」と思いまして。
・おお、これは、隙間産業かもしれないぞ、とも思った。
・だから、自分は将来トレーナーになるのだから、ということで、トレーニングを続けています。
・あと、「トレーナー」って、一言で言っても、資格が色々とあり過ぎるんですよね。
そりゃ、もう、ドーナツ屋に置いてあるドーナツの種類くらいありますから。
資格の名前を憶えるだけで、大変ですわ。
・「なんだか、よくわかんねえなあ」っていう資格やトレーナーさんもいるわけで。
・こういう現状を見てきた自分は、「俺は、偽物になりたくない」という思いが強くなりました。
・どうせなら、一番難しいライセンス取った方がいいし、人間の身体を学ぶには、理学療法の分野に踏み入るのが、一番、有効な手段だと思った。
・それに、理学療法の分野は、競技力向上のトレーニングに応用できる。
・「怪我の予防」という概念にも繋がるから、怪我対策のトレーニングも選手に施せる。
・実は、自分、「資格を取る」ということ自体、非難している部分があったんです。「なんでもかんでも資格資格って、忙しねえなあ。つまんねえなあ」と。
・でも、やはり、取得するのに、高度な専門的知識や技術が必要な資格は、競技の現場では通行手形みたいなものなんじゃないかと思い直しました。
・自分は例えば、単年契約のような形で、アスリートやそのチームと仕事したいです。選手が結果によっては、クビを切られる状態で勝負しているんだから、それを支える専門家も同じように働かなくては。
これはもう、プロボクサーやっていた時の感覚のまま。
・サラリーマンに向いていないというのが大きいですが。
・あとは、アスリート相手だけではなくて、ジュニア世代、つまり、中高生達のサポートもしてみたいです。
・もう、中学高校の指導者は酷いのが多いですからね。
やれ、ウェイトトレーニングすると身体が硬くなるだの、フルスクワットすると膝を壊すだの、結局、自分たちの知識不足や努力不足を隠蔽するために、子供達に嘘を吹き込んでいるのですから。
・コンビニで「ターザ○」立ち読みしている姉ちゃんレベルの指導者もいるんですわ。開いた口が銀歯でピカピカですよ。
・とにかく、フィジカル音痴の中高生が大量生産されているこの現状は、看過ならんので、なんとかしたいです。
・幸い、各学校に出向いて、正しい理論や実践的トレーニングを中高生達に伝える活動をしている方々もいらっしゃるようなので、自分もそこに乗っからせてもらえたら、とも思っています。
・と、偉そうなことを書き連ねましたが、自分はつい最近まで、
「俺、結局は、資格取るために学校行くような感覚になるのかな。なんだか、つまらない生き方だな。しょぼいなあ」
などと考えてしまうことが多かったです。
・ただ、その時、自分の友人が、
「リューさんの経歴やキャラを考えたら、この先、何をやっても面白いんですよ」と言ってくれたことが、自分の背中を押してくれました。
・「そうだな、元プロボクサーのこんな奴が、36歳で学校入って勉強してたら、そりゃ、面白い。完全に悪ふざけだ」
「俺、取り柄も何もない、つまらない人間だけど、ミニシアターでやるような映画の題材にしたら、意外と面白いかもしれないな」なんて思い直した。
・14年前、自分がプロボクサーとしてデビューするために、当時通っていた学校を中退した時、一学年上の先輩がメールで、「勉強は何歳になってもできるものです」という言葉をくれました。
あの時の先輩の言葉がずっと、自分の身体の芯に残っていたのも大きかったです。
というわけで、36歳で学校に入学です。
先々月、自分の定期預金崩して、初年度の授業料などを振り込む前、「これで、あっち(学校)がつまらねえ授業しやがったら、タダじゃおかねえ」と決心ました。この意志、鋼鉄のごとし。
他の学校に比べたら、だいぶ安い学費だし、国からの補助金が毎年出る。自分の場合は、一定額の免除制度も使えた。
でも、さすがに定期崩して学校に金振り込む時の自分の顔は、生身の人間のそれではなかったと思います。
長々と書きましたが、とにかく、悪ふざけスタートです。