暴力 | GOD SAVE THE KNUCKLE!

暴力

わざわざ、「プロボクサーが暴行事件で捕まったよね」と言ってくる奴らがいる。

何かあると、毎回だ。
そういう人間は、どこにでもいる。


そういう時に僕は、「殴ってしまった人は、よっぽど、腹の立つことがあったんだろうね」と言い、そして、「君は俺にそういうことを聞いて、どんな答えを期待しているの?」と質問をします。

こう聞かれた人間は、大抵、薄ら笑いをして、ごまかす。


「プロボクサーが素人を殴っちゃいけないよね」
そう言ってくる人間もいる。

では、素人は人を殴ってもいいのだろうか。

彼等や彼女等は、法治国家で生きている自覚があるのだろうか。

プロボクサーだろうがプロレスラーだろうが相撲取りだろうがサラリーマンだろうが公務員だろうがなんだろうが医者だろうが弁護士だろうが、法の下に等しく、暴力を振るってはいけないことになっている。

手を挙げた人間の職業によって、刑が重くなったり、軽くなったりはしない。

全ての人間が、法に則った適切な刑罰を受け、それぞれの職場や所属する団体からの処分も受ける。

普段、プロボクサーを職業として認めない奴らが、暴行事件が起きた時だけ、プロボクサーを特別扱いする。

僕は夜、電車に乗ると、5回に1回は、サラリーマン風の人間同士の喧嘩を見かけます。

おそらく、パーセンテージで言えば、プロボクサーよりもサラリーマンのほうが、暴行事件を起こす人間の割合が多いでしょう。


でも、みんな、プロボクサー達を説教じみた口調で論じる。
差別もする。
時には、虐げたりもする。


僕に言わせれば、そういう軽率で頭を使っていない人間達の言動のほうが、よっぽど暴行的ですよ。