スーツ
ファッションに関して、これは、自他共に認めるところだと思うのですが、私は、襟付きのシャツが似合いません。
そして、もっと似合わないのが、スーツです。
死ぬほど似合いません。
ごく稀に、スーツを着る機会があったとして、その時、鏡を見たりすると、「誰だ、おまえは」と思ってしまいます。
もう、顔つきや体格、もしくは、キャラクターそのものが、襟付きシャツやスーツという衣服と上手くいっていない。
そんな私がある日、突然、白いシャツを欲しくなりました。
ただの白いシャツではなくて、パリッとした、良いものが。
私は、シャツの生地から選び、オーダーで作ってもらいました。
左門豊作家並みの経済能力しかない私が、百貨店で、白いシャツをオーダーメイド。
うむ。身の丈をわきまえていない、素晴らしき、バカ買い物だった。
白いシャツを着てみた。死ぬほど、似合わなかった。
しかし、バカな自己満足は続く。(自己満足以外の満足は、この世にはない、というのが、私の考え)
休みの日などに、白いシャツを引っ張り出しては、眺める。
そういうことが続いたある日、スーツが欲しくなった。オーダーで作った白いシャツに合わせるスーツだ。
困ったことに、私は、スーツが似合わないくせに、スーツが好きだ。
買ってしまいました。
スーツを買うなんて、礼服を買った時以来だから、6年ぶりだ。
ついでに、靴も買った。
この間、職場にいる女子大生に、「リューさんは、お休みの日には、何をしているんですかあ?」と聞かれたので、「スーツとシャツを出して、眺めたりしている」と教えてあげました。
「えー?着ないんですかあ?」と、怪訝な表情で言うので、「着ないんだよね。似合わないから」と答えた。
女子大生は、納得していなかった。

