炎のランナー
もうすぐ、オリンピックだから、というわけではないのですが、まとめ買いしてきた映画DVDの中の1本、「炎のランナー」を観ました。
これまた、久しぶりに観る作品で、実に、18年ぶりくらいです。
自分が高校2年生の頃、日曜日の昼間に、NHK教育テレビで放送されていたのを観た以来。
たしか、次の日の世界史の授業で先生が、「昨日、炎のランナーやってたけど、誰か観たかあ?」みたいなこと聞いてきたんですけど、「あ、はい、観ました」って、手を挙げたのは、私だけでした。
(ちなみに、先生は、スコットランドについての説明をしたかったので、「炎のランナー」の話を振ってきたのです)
感動的な映画なのに、こんなこと言って、大変、恐縮なんですが、主人公であるケンブリッジ大学の学生スプリンター、ハロルド・エーブラムス(ベン・クロス)の彼女が、クソ女でアバズレですね。
「名作映画に、アバズレあり」
パリオリンピックのイギリス代表として、100m走に出場したハロルドは、「走ることは、(ユダヤ人であることに対する)差別と偏見と戦うための武器だ」といったことを言っていて、
同じく400m走(紆余曲悦あって、400m走に種目変更)に出場したエリック(イアン・チャ―ルスン)は、「神のため、信仰のため」に走る、という。
ただ、レースのシーンでのふたりは、そういうバックグラウンドを一切、持ち込んでいないように見えるので、そこが、すごく良いです。
(非常に勝手な感覚ですが、私には、そう見えます)
真のスポーツというのは、モチベーションがどうあれ、最終的には、そうでなくてはいけない。
当たり前のことですが、アスリート達は皆、戦いの場では、自分の生い立ちや環境や立場などを忘れるものです。
だからこそ、美しい。
ロンドンオリンピックに出場する選手たちに、三文式の物語性を組み込みたがるマスコミ連中は、この映画を正座して観るべきだと思います。
