デビュー戦 | GOD SAVE THE KNUCKLE!

デビュー戦

今日は、ジムメイトのユーヤがデビュー戦なので、ホールまで行ってきました。

・ユーヤは、私が現役を引退した後に、プロ志望で入ってきた子です。

・今時の子に見えるけど、ちょくちょく、練習を見ている限り、プロの先輩達に食らいつきながら、凄く集中して練習していたし、プロテストを一度は落ちたものの、めげないで続けて、デビューまでこぎつけました。

・真面目で、面白い奴です。

・なので、私は彼から、チケットを購入。デビュー戦でチケット買ってもらえると、ほんと、嬉しいものなので。

・会場に着いて、パンフレットを見た時、ユーヤが1992年生まれだと知る。

・おい、92年生まれかよ。

・俺がデビューした時、あいつ、小学校三年生くらいだったんだな。うーむ。

・控室に向かうと、私が以前に所属していたジムの元同僚(私と一番、交流があった選手でした)
と再会。しばし、歓談。

・現在、彼は協会の職員として働いているので、スーツ姿でバンデージのチェックをしたり、当日計量の担当をしたり、選手を医務室に行かせたりなど、よく働いていました。

・彼が、バンデージをチェックした後、マジックでサラサラとサインするところを見て、誰しもが、数年後には何をやっているか、わからないもんだな、と思った。

・その元同僚が、「リュースケさん、今日は誰の応援ですか?」と聞くので、「この子だよ」とパンフレットを指差すと、「ああ、あのすげー黒い子ですよね」と言う。

・え?黒い?と不思議に思っていると、ユーヤが挨拶に来た。

・すげー、黒くなってた。↓

GOD SAVE THE KNUCKLE!


・即座に、「シャネルズか、お前は」と突っ込んだものの、92年生まれのユーヤは、「?」という顔をしている。

・なので、とりあえず、「ビニー・〇ーチン氏か、お前は」とわかりやすい表現で突っ込み直して おきました。

・デビュー戦だからって、なんで、そんなに気合い入れて焼くんだよ。日サロ代、かかるだろ。

・↑は、試合1時間前の様子なのですが、試合直前になると、ユーヤの緊張はピークに。

・青コーナーから入場の時、例の鉄扉を出た途端、ユーヤ、いきなり、左折。(笑)

・慌てて、セコンドが「そっちじゃなーい!」と連れ戻す。

・私は今まで、デビュー戦の選手を数え切れないほど見てますが、花道を間違えた奴を見たのは、史上初です。(笑)

・1R目、ユーヤ、相手のコンパクトな右でダウンを奪われる。
しかし、1Rを観たところ、自力はユーヤのほうがありそうだ。

・隣で観ていた山田さんと、「逆転できるかもしれない」と話す。

・こっから、まさに、
「THE 4回戦」といった戦いになる。

・ユーヤ、とにかく、前に出続けて、手を出す。コーナーまで詰めて、良い展開になるも、リターンパンチを当てられない。

・しかし、相手が消耗する。つられて、ユーヤもやや消耗。

・みんなで、リングサイドから、激を飛ばす。


・最終ラウンド、ユーヤ、鼻血をドバドバ出しながらも、気持ちの入った攻撃を見せる。
ラスト20秒くらいに、一度、「おあー!!!」と吠えてから、ラッシュした。

・さすが、スタミナ強化主義のジムでやってきただけのことはある。

・判定が読み上げられる前、山田さんが、「勝ってるよな?」と言うので、「最悪でも、負けはない(最悪でも、ドロー)と思うんですけど」と私。


・まず、ジャッジの1人が相手へ。もう1人がユーヤへ。採点が割れた。

・最後のジャッジ1人の採点が読み上げられる前、私の鼓動は、16ビートを刻んだ。山田さんでも、8ビートくらいは刻んでいたかもしれない。

・最後のジャッジは、1ポイント差でユーヤにつけた!
2ー1の判定勝ち!

・その瞬間、セコンド勢、リングサイドにいた仲間全員で、ホールの天井を殴った。


・ユーヤの応援に来た若者達は、みんな、号泣している。
そりゃ、20歳くらいの時、自分と同い年の友達があれだけの試合したら、泣くわな。

・私は、ユーヤが勝った時はそうでもなかったけれど、ユーヤの友達が泣いているのを見て、不覚にも泣きそうになってしまった。

・おお、こんな、ハードボイルドな俺が。


・それにしても、1Rダウン取られた後に、2、3、4R全て取り返しての大逆転勝ちだ。

・うーん、まさに、4回戦だぜ。
これぞ、プロボクシング。

・ユーヤは、今夜、アルバイトに行くのだと言っていました。
皆さん、信じられないかもしれないですが、こういうの、珍しくないです。
私も、4回戦の時、試合の翌朝、バイトに行きましたから。

・ユーヤは、今日、ヒーローになったな。


・本当におめでとう。