フィラデルフィア
以前にも書きましたが、かつて観た映画をDVDで買って、再び、観る、ということを繰り返しています。
デンゼル・ワシントンが主演の映画は、「ザ・ハリケーン」も含めて、ほとんど、揃えましたが、その中でも、やはり、「フィラデルフィア」が改めて、素晴らしい、と思います。
私が簡単にまとめたあらすじ。↓
フィラデルフィアの大手弁護士事務所に勤めるベケット(トム・ハンクス)は、エイズに感染したことが発覚。その後、事務所の社長から、突然の解雇通告を受ける。
この不当な解雇は、エイズ患者に対する、差別からくるものだと確信したベケットは、訴訟を起こすことに。しかし、裁判を戦っていく上で必要な弁護人を見つけようとしても、次々と断られる。
かつて、裁判で争った弁護士、ミラ―(デンゼル・ワシントン)に弁護を依頼するも、ミラ―は、エイズ患者に対する偏見を持っていることから、一度は依頼を断るのだが。
私が、この映画で一番、好きなシーンは、(ベケットからの依頼を断った後の)ミラ―が図書館で偶然、ベケットに会うシーン。
ミラ―は、ベケットに、「弁護人は見つかったのか?」と聞く。
すると、ベケットは、「自分でやる」と答える。結局、弁護人は見つからなかったのだ。
大量の書物を並べ、懸命に調べ物をしているベケットに、図書館の職員が、「個室を用意しようか?」と言ってきた。
顔のアザなどから、ベケットがエイズ患者だと判断した職員は、遠回しに、席を外せ、と促していたのだ。明らかな偏見と差別。
その様子を、「この野郎(職員)、なんか、ムカつくなー」といった表情で見ていたミラ―は、席を立ち、彼らの間に入る。
「何か、問題でも?」
ミラ―は、職員を追い払う。
ミラ―は、机の上に置かれていた、裁判で使う資料(判例)を読みあげる。
すると、ベケットが、何も見ない状態でその内容の続きを言い始める。
つまり、ベケットは、判例を暗記するほど、読み込んでいたのだ。
その後、ミラ―は、ベケットの弁護を引き受ける。
ふたりは、共に、裁判を戦うことに。
当初は、自身もエイズ患者に対する偏見や差別心を持っていたミラ―が、ベケットの懸命で、毅然とした姿を見て、力を貸す。
日本風に言うと、「意気に感じた」ということでしょう。
私はこういう、「誰かの行動を意気に感じ、損得抜きで、その誰かのために何かをする」みたいな話に痺れます。(嫌な世の中なんだから、こういう話があっても良いではないか、と思う)
繰り返しますが、ベケットが図書館の職員に差別を受けている時、ミラ―が、「この野郎(職員)、なんか、ムカつくなー」という表情でその様子を見た後、席を立つシーンは、特に良いです。
これまた、日本風に言うと、ミラ―は、「義憤に駆られた」ということ。
あれは、まさに、名シーンではないでしょうか。
監督は、ジョナサン・デミ。
私は、デミ監督の「羊たちの沈黙」があまり好きではなかったのですが、この「フィラデルフィア」で、見直しました。(笑)
そして、なんと言っても、主題歌、ブルース・スプリングスティ―ンの「ストリート・オブ・フィデルフィア」は、最高の名曲。
全てが揃った、素晴らしい映画です。
