みんな、似過ぎです
男性は全員、同じような髪型、同じような肌の色、同じ顔つき、同じ体型をしていて、同じ種類の服装だ。(「ろいやる」っていうTシャツを着ていた)
また、喋り方や口調や発する単語がほぼ同じ。(50m先の人間に話しかけるぐらい、無意味に声がデカイ)
女性は、2人いましたが、ほぼ、クローン人間。
子供は、後ろ髪を伸ばしている。
しかも、凄いのは、こういったグループが店内のテーブルに、あと2組ほどいたことだ。
店内のあちこちで、
「オレらがヤンチャなころ」
「オレら、なかまだし」
「いまから、ドンキいかね?」
といった言葉が発せられている。
それぞれ、別々に喋っているはずなのに。
彼らは、なんなのだろうか。
「深夜のファミレスでたむろする人達のコスプレ」を全員が買い求め、それらを着用して集まっていたり、「スピードラーニング ~深夜のファミレスでたむろする人達の喋り方編~」みたいなものが発売されていて、それを完璧にマスターしているのだろうか。
東雲のコンビニに行った時も、凄かった。
同じような髪型、同じような肌の色、同じ顔つき、同じ体型をしていて、同じ種類の服装をしている、偏差値38くらいの大学生が、十数人同時に店内にいたのだ。
もちろん、喋り方や口調も、ほぼ同じ。
全員が、携帯の画面を見ながら動いていたが、その立ち姿も同じ。
陳列棚の前で、携帯の画面見ながら突っ立ていて邪魔なので、「ちょっと、ごめんよ」とこちらが言うと、「あ、すみません」とは言わずに、「わー、びっくりしたー」と、腐った魚の目をして、言う。驚いたことに、全員、同じ反応をする。
まるで、量産型の最弱モビルスーツが大量に放置されているようだった。
コンビニを出てからの彼らも凄い。
ひとりの学生が、袋を取り出して、「アイスとか食べる?」と他の数人に呼びかけていた。
袋の中には、アイスしか入っていないのに、「アイスとか」と言うのは、どういうことなのだろう。アイス意外に何があるのだろうか。
でも、他の学生は、何も突っ込まない。
先日の新人歓迎会も驚いた。
私の座っていたテーブルから数メートル離れたところに陣取っていた大学生や、20代半ばから後半くらいの男女は、全員、同じような喋り方をし、同じようなタイミングで笑う。
話に連続性がない。
「なんとかは、なんとかじゃないですかあ」
「なんとかは、なんとかだった」
「ていうか、それ、なんとかじゃね?」
の後に、全員がドカーッと笑って、一区切り。
(合間に、時折、「しゅーかつ」という言葉が入る)
しかも、彼らは、何もおかしくないことなのに、笑う。
「クボさん、赤いTシャツ着てたじゃないですかあ」で、
一同「わひゃひゃひゃひゃ」
「ていうか、それ、オレが飲んでるのと、同じ酒じゃね?」で、
一同「わひゃひゃひゃひゃ」
まるで、彼らは、国の行政機関に常に監視されていて、
「ハイ、君たち、こちらが指定したタイミングで、一斉にバカみたいに笑わないと、将来、重税を課すからね」と指示されていて、仕方なく、笑っているようだった。
その様子を見ていた私はもう、誰がナニ君で、誰がナニさんだかわからなくなったので、全員、「宮下君」という名前で統一しよう、と考えてしまったほどです。
みんな、よく似ているな。
怖いよ。