内心のガス室
よく、ボクシングの試合や練習を見た方に質問されるのが、「選手達がパンチを出しながら、シュッ、とかシッ、と口から発しているのは何なんですか?」というものです。
これは、どういうことなのかというと、基本的に人間は、息を吐き出す動作をしたほうが力を一瞬にして出しやすいからなんです。
ボクサーは、通常、マウスピースを噛んでいるので、吐いた息が歯と歯の間を抜けて、「シュッ」「シッ」という音が出るわけで。(「ハッ」とか「ホッ」じゃ力が出にくい)
それに関連したことで、最近、自分は呼吸法について少しずつ学ぼうとしてます。
専門的な知識を持った、ある知人に教えてもらったのがきっかけです。
簡単なことから書くと、こういうこと↓らしいです。
・呼吸は、吸うよりも吐く方が重要なのだ、と。
・力を一瞬で出すとき、ストレッチで筋を伸ばす時、走っている時、筋力トレーニングで力を出す時など。
(そういえば、良い選手はみんな、ストレッチや筋トレの時、はたから見ていても、はっきりとわかるくらい、息を意識的に吐いている)
・しっかり、意識的に息を吐かないと、リラックスをすることもできず、体が強張る。
・特に自分は、息を吐く動作が下手であるので、普段から力んでいるのは、こういう要因もあるのではないかと。
・かなり大袈裟でも良いから、しっかり吐く。
・日本人は、日本語が舌だけで発音できる種類のものであることから、腹から声を出すことをしない。
なので、腹式呼吸が上手くないので、わざと、「シーッ」「スーッ」という発音をするように息を吐かなければいけないのだそうで。
以上のことから、最近は意識して呼吸しています。(何年か前からなんとなくやってはいたけど、すぐにやらなくなっていた。学習能力なし)
なので、最近、再開したあるトレーニングでも、しっかりと腹式呼吸をしたほうが効果が出るのではないかと、自分なりに考えてみて、試しているところでした。
短いリズムでも、しっかりと息を止めないで、吐くことを意識して。
「スーッスーッ」という感じで。
以下、今日の出来事。
・そのトレーニングを行っている某施設で休憩していると、コーチの男性の方が来て、「高橋さん、申し訳ないんですけど、高橋さんがトレーニング中に呼吸をするときの音が気になるという会員さんがいるので、やめてもらえませんか?」と言ってくる。
・「はあ、随分、耳の良い人ですね。ウルサイということですか?スースー、っていうのが」と聞くと、
「いえ、ウルサイというわけではないんですけど、気になるそうで・・・」
・「でも、僕がやっている呼吸の仕方って、よく見かけますよね?珍しくないですよね?スポーツの現場では日常ですよね。ボリューム的に、話声よりは小さいし」と再び聞いてみると、
「ええ、もちろん、他のスポーツジムなんかではよくありますけど・・・。でも、ここではあまり聞かれないものだから、違和感があって、気になるんでしょうね。高橋さんはボクサーだから、そういう習慣があるのはわかるんですが。」
・「ここのトレーニング理論では、間違ったやり方ですか?もし、間違ってなかったら、どうしたら良いですか?どんな方法が良いですかね?音が一切、聞こえない方が良いんですよね」と聞くと、
コーチの方は、質問の内容とは観点の違ったお話を始められました。
その後も、具体的なことをお話したかったのですが、最終的に、これはもう、仕方がないな、と判断して、
「わかりました。ご迷惑おかけしました。すみません。気をつけますから」と穏やかな口調で指導員の方に伝えました。
すると、そのコーチの男性、気まずい様子で、その場を離れたがる仕草を見せ(ているような気がした)る。
「どうしたんだろ、せっかく優しく言ったのに」と思いながら、その後、トイレに行って、
なにげなく自分の顔を鏡で見たら、こめかみの部分に、自分でもドン引きするぐらいの太い太い青筋(血管)が浮き出ている。大蛇みたいだった。
しかも、前腕にも、盛大に血管のパレードが。
こりゃ、怖いわ。血管は口ほどにモノを言う。
とにかく、「やめてくれ」って言われちゃったからさ。
明日からは、ウォーズマンの呼吸法でいくよ。(コーホーコーホー)