今回の試合中止に関しての追記
以前、今回の試合中止に関する事は、これからは言及しない、と書きましたが、あちらこちらから反響がありましたので、(おかしな意見、こちらを非難するようなご意見は、ほとんどありませんでした)前言撤回する形で、思うところを書かせていただきます。
誤解も、少しあるようなので。
長すぎて、誰も読んでくれないかも。
・まず、自分の「選手生命に関わる怪我以外の理由ならば、例え、親の死に目にあえなくても試合に出場するのがプロのボクサーだと思っている」という考え、対戦予定だった選手側の今回の行いには失望しているし、憤りを感じていること、対戦予定だった選手は、ボクシング界から身を引くことによって、責任を取るべきだ、という考えなどに変わりはありません。
・だから、「こういうことはお互い様だから」などという、意味不明の意見に関しては、首を捻るしかありません。自分は、そういうことをしない自信がありますから。それだけの生き方をしています。
・相手側からの連絡による欠場の理由が、「親族に不幸が起こりそうで、精神的に辛くて試合が出来ない」と、「仕事の都合」(おいっ、仕事の都合って、何だ?ボクシングは仕事じゃないのか?)との二通りがあるため、真偽は定かではないのですが、「親族に不幸が起こりそうで、精神的に辛くて試合が出来ない」という理由だった、と仮定してのことを、以下、書いていこうと思います。
・実際、「試合中止のお知らせ」と「試合中止に関して」というエントリーは、「親族に不幸が起こりそうで・・・」という、相手側からの最初の欠場理由を前提に書いていますので。
・実は、相手の欠場理由を書き記す場合、「怪我以外の理由だそうです」とだけ書いておく方法もあったかな、とは考えていました。
・これは、反省したり、思い直したり、過去に書いたものが間違っていた、と考えている、ということではありません。他にも、選択肢はあった、ということです。
・例えば、相手選手の親族の方が当ブログを見たら、親族の方には非が無いにも関わらず、責任を感じてしまったりする可能性は0ではないですし、「怪我以外の理由だそうです」と書いても、批判はすることはできる、と。
・ただ、これだと、「相手の都合」というような、非常に曖昧な表現に終わってしまうので、一長一短がありますね。
・欠場の理由は、できるだけ、はっきりさせておくべきだし、説明責任もありますし。まあ、説明しているのは、被害者側である自分なんですが。(勝手にやりました。自分を応援する方に、説明しなければ、と思ってたんで。お節介ですが。まあ、甚大な被害を被ってるので、これくらいはご容赦ください)
・このへんは、これから、同じことが起こった場合の(起こらないでほしいですが)参考にしたいと思います。難しいですね。
・今回、もしかしたら、過去に、近親者の方が危篤状態になったり、実際にお亡くなりになった経験をお持ちの方の中に、自分の「例え、親の死に目にあえなくても試合に出場するのがプロのボクサーだ」という発言に、複雑な思いを抱いたり、反感を抱いたり、お怒りになった方もいらっしゃるかもしれません。
・自分は、「家族の不幸に対して、精神的に参っている人は駄目だ」などとは、思っていません。その人の立場、環境や、仕事の内容に合わせて、やるべきことをすればいいのだと思います。
・自分は、近親者に不幸が起こりそうだったり、実際に不幸が起こった方の精神状態はとても辛いものである、ということは想像できます。
実際、大好きな祖父母を亡くしてますので。(自分は、両親が健在ですので、両親の身に何かが起こる、また、起こりそうな状態というのはまだわかりませんが)
・例えば、そういった非常事態であれば、精神的、肉体的に厳しい状態でしょうから、例えば、会社勤めされている方は、お仕事を休み、頼れる同僚に仕事をサポートしてもらったり、代役を頼んだりして、時間の経過と共に、心身ともにリカバリーした状態から復帰し、巻き返せばいいのだと思います。もちろん、大変でしょうが。
・では、プロボクサーは特別なのか、と聞かれれば、特別なものだ、と自分は思います。
・要するに、プロボクサーという職業の特殊性、特異性を言っているんです。
・決して、プロボクサーという職業が高尚なものであるとか言っているわけではありませんし、職業の優劣を決めているわけではありません。
・プロボクサーという職業は、試合間近になったら、「代えが効かない」のです。
責任を全うしなければいけないのです。全てのプロボクサーは、デビューを決めたとき、こういった覚悟をしているはずです。
・こういう苛烈な仕事であるかわりに、お客さんから、賞賛と尊敬と声援を受けることができるのですから。(儲からないですが)
・例えば、団体競技のプロスポーツであれば、控えの選手に託すことはできるでしょう。
・「プロ意識を持ったアマチュア選手」も多くいますが、こういう場合も、例え、欠場したとしても、責められることではないと思います。
あくまで、形式上はアマチュア競技ですから。(もちろん、プロのほうが上、という意味ではありません)
・例えば、トーナメントであれば、一回戦で当たる予定の選手が不戦勝で次に進むことになるわけです。相手が、まったくの肩すかしをすることもありません。(もちろん、欠場した選手は、サポートする仲間に申し訳なく思うかもしれませんが、それでも、欠場した選手には次のチャンスが与えられるべきです)
・でも、プロボクサーは、穴を空けるわけにはいきません。
一度、試合が決められ、試合間近になったら、「この選手の相手はあの選手しかいない」状態になります。
「この試合に準備している選手は、この二人しかいない」のだと。
延期をするにも、もの凄い労力とパワーがいる。延期を実現できない場合だって多い。
・代えがいればいいのか、といえば、そういう単純な問題でもありません。
青臭いこと言うようですが、ふたりの男が命を懸けて戦うことを約束した以上、「精神的な理由」で戦いを放棄して欲しくない。
我々は、お客さんに勇気を見せる仕事をしているわけですから。
・何より、時間を作って、仕事の休暇を取って、一生懸命働いたお金でチケットを買って、会場に来て、何かを感じようとしているお客さんや、命を削って、練習に付き合ってくれた仲間を裏切ることになります。(ボクシングの場合、練習だって、命に関わることもあります)
・確かに、近親者に不幸が迫りそうだったら、ベストな精神では試合に臨めないでしょう。でも、「ベストではない中でのベスト」もあるはずです。
・気持が上がっていかない状態では、仲間や応援してくれる人、相手選手や相手選手の関係者に対する責任感で、乗り切ることだって必要です。
・それに、多くの選手が、それぞれ、プライベートなどで問題を抱えながらリングに上がっているのです。ギリギリの状態で折り合いをつけながら。
それでも、それをパフォーマンスの出来不出来の理由にはしない。
そんなことを言っていたら、キリがないからです。
・長くなりましたが、自分が、「選手生命に関わる怪我以外の理由ならば、例え、親の死に目にあえなくても試合に出場するのがプロのボクサーだと思っている」と発言したのは、こういった考えがあるからです。
・まあ、こういうこと書いても、本当の理由がわからないので、空しいだけですが。
・自分は、とにかく、彼と、リングの上で会いたかった。骨のある男だと思っていたので。
・さて、先日、Waniさんとおっしゃる方から、当ブログにコメントをいただきました。
・自分のような若輩者が、目上の方に反論めいたことをツラツラと書いておりますので、お気を悪くされたかもしれません。もし、そうでしたら、申し訳ありません。
・自分の表現が的確でなかったので、こちらの真意が伝わりにくいかもしれませんが、Waniさんのおっしゃりたいことは理解しているつもりです。
とても、前向きになれますし、必要以上に相手を批判することを抑制する気持ちを持つことができました。ありがとうございます。
これからも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。
・というわけで、相変わらず、まとまらない文でしたが、皆様から様々なご意見をいただいたので、改めて、自分の思うところを書かせていただきました。
・オオカミ少年になってしまいますが、たぶん、これから、このことについて書くことはないと思います。
・もし、これから、見当違いのことを自分に向かって言ってきたりする人がいたら、それは、自分の文書力と思考が足りないか、その人の知能と読解力が足りないか、その両方かだと思いますので、諦めるか、お互い努力するか、しかないでしょうね。
・コメントに関しても、前向きなものや、理路整然としているものや、礼儀をわきまえているものでしたら、消さずに、お返事をさせていただくと思います。
・偉そうなことを言いたい人は、「長い期間をかけて、毎日、ハードな練習をして準備し、たくさんの人たちにチケットを買っていただき、たくさんの期待をかけてもらい、さあ、これからプロ格闘技の試合に臨むぞ、という状態で試合をドタキャンされ、その後の対応に四苦八苦する経験」を一度、経験されてから言うようにしてください。
・コメント欄が不埒な人達にイジラレ始めたら、遠慮なくコメント欄を廃止します。
そのへんの判断は早いですから。
そんな、無法地帯のリングには上がりません。こちらにも、「都合」がありますから。
・おお、「都合」という言葉は、なんと、都合がいいんだ。(笑)
・ではでは。