礼儀
うちの工場に、24,5歳と思われる従業員さんがいるのですが、どういうわけか、最近、年上の人間に向かって、敬語を使わなくなりました。俗に言う、タメ口っていうものです。
呼び方も、「○○さん」じゃなく、「○○くーん」なんて言っちゃって。
自分は、高校、大学と、わりと厳しい部活に在籍していたので、この歳になってからも、お話をする相手の方が1学年(どうしても、学校の部活出身だと、「学年」を意識してしまいます)でも上の方だと、敬語を崩すことができませんし、お会いしたときには先に挨拶をしなくては、と意識します。
(これは、もう、習慣ですね)
なので、いい大人にもなって、ろくに敬語も使えない人間は、ただのバカだぞ、なんて思ってしまいます。
・どうやら、目上の人に対して、敬語を意識的に使わない(意識して使わないんですよ。バカだね)人間は、「オレって、年上の人間にも気軽にこんな感じで話せちゃうよ」みたいなことをアピールしたいようです。
・こういうところで、自分を大きく見せておきたい、と。
・自分の立ち位置がわかってない、と。
・しかも、相手を選ぶんだよね。
・この人なら、何も言われないだろう、みたいな。
・でも、これって、けじめが無さすぎないかい?
・誰にでも同じスタンスで接したほうが、一本筋が通ってて、かっこいいのに。
・もし、年上の人間が注意してきたら、「何、小さいこと言ってんだよ」「年が上だからって、何が偉いの?」みたいなことを返す準備があるようですよ。
・でも、こういう奴らって、逆に年下の連中に敬語を使ってもらえないと、怒るんだよね。
・どういう奴らなんだ、こいつらは。異星人か?
早稲田大学ラグビー部の、中竹竜二監督が、同大学競争部駅伝監督の渡辺康幸さんとの対談の中で、進行役の方の「技術とか戦術だけではなくて、教育的な面をどういう風に選手達に教えているのか」という主旨の質問に対し、こう答えたのだそうです。
「僕は勝利至上主義であるべきだと思っています。人間性やモラルや礼儀っていうのは、本気で勝とうとすればそこに行き着く」
「勝利至上主義」というと、眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分は、この中竹監督の言葉に感銘を受けました。
例えば、自分が参加する合同練習に集まるメンバーは、挨拶が素晴らしいですし、敬語を崩しません。
それどころか、練習の準備や、道具の後かたずけ、練習後の掃除などを、我先にと、率先して取り組みます。
試合で勝利することを何よりも最優先している選手だから、やるべきことが見えてくる、人との関わりを大事にする、視野が広くなる。
敬語を使えない人間というのは、自分自身が何をするべきかわかっていない、つまらない人間なのかもしれません。
最後にひとつ、良い話を。
以前、在籍していたジムでの、ある日の出来事。
自分のひとつ上の先輩が、3つも4つも年下の連中から、「ねえねえ~、○○くーんはさー」式の失礼極まりないしゃべりで方で話しかけられていたので、大学を卒業したばっかりの自分は憤慨し、「おい、おまえら、いい加減にしろよ」と注意しようとしたところ、その先輩が自分を制して言いました。
「ありがとう。大丈夫だから。恥をかくのはオレじゃなくて、彼らのほうだから。まわりのみんなは黙ってるけど、実はわかってくれてるだろうし」
現在、30歳の自分も、自身の立ち位置がわかっていないような奴らに、けっこうなめられたりしていますが、その度に、あの時の先輩の言葉を思い出したりしています。
と、話がまとまらないですが、毒を吐かないだけ今日はマシということで。
ではでは。