6万円
先日、新宿のスポーツショップに足を運んだら、例のスピード水着が、かなりのスペースをとって展示されてました。
予約受付中、だそうです。
なんと、6万円以上だそうですよ。6万円ですよ、6万円。
自分のオーダーしたリングシシューズと試合用トランクスを足した額と同じです。
・近年、スポーツにおけるウェアや道具の進化というのは、少しずつ、細部を煮詰めて、徐々に良い方向にいっているような感じだったのではないでしょうか。
・ですが、今回のレーザーレーサーに関しては、革命的な印象を受けます。
・「着るドーピング」なんていう揶揄をされているようですが。
・しかし、自分の考えとしては、レーザーレーサーを競技の公正さを揺るがす代物だと考えてしまうのはどうかと思います。
・素直に、このウェアを開発した技術者の力量や、企業努力を認めるべきだと思います。違反をしているわけじゃないんだし。
・レーザーレーサーを認めない、って言うのなら、例えば、他競技でテーピングを使うのも禁止しなければいけませんからね。効果の大小はあるにせよ、あれは、筋肉や関節を固定したり、軽く圧迫したりしてサポートするものですから。
・結局、あまりにも短期間、集中的に記録の更新が連発したから、異常に見られているわけで。
・もしかしたら、バブル的に記録更新が続いた後、あと5年か10年くらいは記録の伸びが鈍る可能性だってあるわけです。
・実際、陸上の100mの記録も、ほんの数パーセントはスパイクの開発技術に依存している部分がありるでしょうし、アメフトの選手にしても、怪我の予防などを防具の性能の向上に助けられている部分もあるでしょう。
・もちろん、ウェアや道具を使いこなす、その選手たちの基本的能力がなければ、単なる宝の持ち腐れで終わってしまうわけで、あくまで、主役は選手なわけですから。
・ウェアに助けられているというよりは、選手のポテンシャルを引き出すひとつの工夫として捉えておいてもいいのではないでしょうか。
・ただ、これからのことを考えると、ちょっとひっかかることが。
・レーザーレーサーが市販されるということになると、当然、中学生、高校生の大会でも着用されることになるわけです。
・要するに、どういうことかというと、スポンサーや所属先の団体がバックアップしてくれるプロ契約選手ならば、6万円くらいはポンっと出して買えるわけですが、中高生はそうもいかないというわけです。
・どうしても、資金の豊富な私立高校や、家が裕福な家の子が圧倒的有利になってしまうと。
・そんなこと言ったら、高校野球の強化には資金力が必要だし、東大生の多くは、子供の受験に多額の投資ができる、裕福な家庭の子弟がほとんどである、と反論されるかたもいらっしゃるとは思いますが、それとは、ちょっと違うんですね。
・高校野球や、東大の受験は、「準備」の段階で資金力にモノをいわせることができるわけですが、「試合本番」では対等な立場で勝負しなければいけないわけです。
・でも、水泳の試合の場合、レーザーレーサーを着用するかしないかは、陸上の棒高跳びで使うポールが竹の棒とグラスファイバーの2種類あります。どっちを使いますか、ぐらいの差があるのかもしれません。
・って、オーバーな表現でしょうか。
そういえば、あの棒高のグラスファイバーポールは8万円くらいするらしいです。(移動費もバカにならないでしょう)
こっちも、経済的な理由が響く競技ですね。
・繰り返しますが、レーザーレーサーは競技の公正さを揺るがす代物だとは思いませんが、現実的に、「使う、使わない」でかなりの大きさが出るのは間違いないわけです。
・だから、「使える、使えない」、つまり、「買える、買えない」で差が出てしまうのは、学生のスポーツにおいては、ちょっと世知辛すぎるんじゃないか、と自分は思うわけです。
・だからといって、ジュニアの大会でレーザーレーサーを禁止にすれば良いかといえば、そういう方向にいくべきではないと思います。(退化してるみたいで嫌だしね)
・と、いうわけで、日本のスポーツメーカー各社のみなさんは、レーザーレーサーと同等の性能を持つ水着を、安価(せめて、2万円以内)で販売できるように開発に励んでいただきたいと思います。
・そうなれば、全て解決ですよ。物作り大国日本の、腕の見せ所ですよ。
・と、いう、貧乏人(オレのことだよ)からの希望です。
・ではでは。