いやはや、本当にお久しぶりです。怒涛の二年生が始まってから6か月がたちました。

うちは比較的田舎なところにあるので遊びに行くところもなく、家と大学とバイト先の往復をする毎日でした。

 

 勉強とテストの日々でブログには手を付けられませんでした。すいません…これから一か月間はテストがないので復帰します。

 今季主に取り組んできたのは解剖学と生理学です。勉強を頑張ったおかげで両方とも再試験にかかることなく突破できました。今回はそれらについての記事を書きます。

 

1.解剖学

 とにかくきつい!

 うちの大学では朝から夕方ぐらいまで解剖するのですが、御献体の安置されている台は背が低いので身をかがめて作業しなければなりません。また、部位によっては立って作業します。頭でこの血管は何だったっけ…と考えながらやるので結構疲れます。自分の場合はそのあとバイトがあるので、5時頃からバイト先に向かい、9時ころに帰ります。やっと家に帰ったと思っても次の日の予習をしなければいけないので飯をかっ食らって風呂もそこそこに10時ごろから1時まで勉強です。そして次の日の朝7時に起きて同じことを繰り返すといった具合です。試験は解剖が終了して7日後だったので、最後の二週間は4時間ほどしか寝られませんでした。一年のころに予習をしていた私でもこれくらいハードだったのでそうでない人たちは地獄だったと思われます。

 テストの内容は写真を出されて筋肉の名前を答えたりする優しいものから血管の分岐をすべて答えろ、またそれらはそれぞれどの器官、組織に栄養を送っているか、といったうわべの勉強では取れない問題まで出ます。名前を覚えるだけじゃなく、それらの役割についても覚えなくてはならないので一年生の方々、受験生の方々は予習の際にその情報とセットで覚えるのがいいと思います。

 

2.生理学

 まあまあきついけど好きな人は楽しいかも

 生理学ってなんだよ!という方もいると思うので簡単に解説すると体の中で起こる様々な現象について学ぶ学問です。例えば、筋肉って運動するとき硬くなりますよね。それがいったいどういうメカニズムで起こるのかを勉強します。覚える量は解剖学と同等かそれ以上なのであまり医学が好きじゃない人にとってはすさまじい苦痛だったと思いますが、興味があってコツコツ勉強していた人にとっては割と普通だったでしょう。問題は現象の名前や原因が穴埋めで出るわけではなく、~~を説明せよといった記述式で出ることです。何も与えられない状態から説明するためにはその現象に対するある程度以上の理解度が求められますので、丸暗記では越せません(医学部に行った友人たちに聞いてみたところ、どこもそんな感じの形式でした。一部では国家試験の問題から引っ張ってきているそうですが…)。将来どの分野に進もうが必ず重要になる基礎医学科目なので、一年のころから勉強を始めることをお勧めします。

 

とまあこんな感じで一年もあと3か月か…と感じる暇もなく過ごしてきた次第です。まだテストがあるのでようやく終わった、とはいかないんですけど、最大の山は越えられました。ここから一か月は勉強を進めつつ溜まっていた受験関連の記事も書いていきますのでよろしくお願いします。

 

 

最後に、このブログにたびたび登場する仙人クン(高3でE判定から国公立医学部に逆転合格を果たした変態)と居酒屋に行ったのでその時の会話を載せます。

 

仙人クン「おまえちゃんと勉強やってるか?医学部受かってテキトーに過ごしているんじゃないのか。」

 

ゴリラ「お前が思ってるよりはちゃんとやってるよ。お前こそ来年は国試に実習に大忙しだろう。受験の時のように一日15時間勉強とはいかないぞ。」

 

仙人クン「お前は知らないだろうが俺は大学に入ってから集中型勉強の脱却に成功した。いまは毎日数時間コツコツやってるよ。」

 

ゴリラ「学校に無精ひげで来てた人間とは思えないな」

 

仙人クン「俺もこんなにスタイルが変わるとは思っていなかった。いや、必要性にかられたから変えるしかなかった。案外自分はこうだと思っているアイデンティティーに近いスタイルも思い込みにすぎず、実は自分の可能性を自分で狭めているだけかもな。」

 

ゴリラ「再受験にも同じことが言えるな。長年のスタイルを変えることに臆しちゃいけない。いろんな人からの情報を集めて実験的に勉強法を構築することが現役生や浪人生を超えるためにカギになりそうだ。」

 

仙人クン「再受験再受験ってそればっかりだな、もう一回するか?」

 

ゴリラ「うるさい。酒が進んでいないぞ。」

 

憎まれ口をたたかれながらも、仙人クンの変貌ぶりは私には衝撃でした。我々も自分の物事に取り組むスタイルを常に見直して改善してみてもいいかもしれません。最強なのはどんな状況にも対応できるスタイルで、おそらく我々のほとんどはそうではありませんから。

 

 

その後、私も仙人クンもべろべろに酔っぱらってお互いに肩を支えあって帰りました。仙人クンは途中道端で吐いていましたが私は耐えました。