こんにちは。医学生のゴリラです。

 

WBC観戦のため3月18日(本日)まで午前の予定はすべて空けていたのですが、残念ながら日本代表が負けてしまったため普通にダラダラ過ごしておりました。日本に勝ったベネズエラがきっちり優勝したということで、少し胸もすきましたかね。

 

 

さて、今回はブログを書いていなかった医学部4年生時代の後半についてお話します。長いのでお時間があるときもしくはかいつまんでみてもらえたらと思います。

 

4年生の後半は前半とは忙しさの次元が違います。

大学によりますが、11月前半にOSCE、11月後半にCBTが控えており、2月には病院での臨床実習が始まるからです。

 

おい、OSCEとかCBTとか言われても分かんねえって!

 

その通りですね。それらが何なのかについて、また対策や感想についてお話します。

 

 

1.OSCE

 

OSCEとはObjective Structured Clinical Examinationの略で、簡単に言うと病院での実習に臨むにあたって必要な最低限の診察、検査、問診の能力を問う試験です。具体的にはおなかや首、胸など各部位の音を聞いたり触ったり、血圧の測定(マンシェット型、シュコシュコする奴)、脈拍、呼吸数の測定、また模擬患者を用いた実際の外来の再現などを行います。何とかって言う医学教育機構の公的な試験であり、学校の先生が忖度してくれて合格、なんてことはあり得ません。

 

患者さんの体の具合の悪いところを聞き出し、実際に見たり触ったりして客観的な情報を得る事、また、数値として表すために検査を適切に行えるかが問われます。

他に血液検査のための採血、カテーテルを使った導尿(入院したことある方なら経験されてるかもしれないです)なども試験範囲となります。

 

対策は友人と練習しあうことです。試験二週間前くらいになると放課後や土曜、みんなで集まって貸し出してもらった器具を使ったり、友人同士で問診を取り合ったりします。基本的にずっと座学でやってきているわけですから、初めての実践練習ということで普段とは違って緊張感をもって対策しました。

 

再試者がたくさん出る試験というわけではないのですが、対人の試験は初なので本番はみんな緊張していたように思います。私も待合室では手汗が凄く、こんなんで受かるのかな、と不安で仕方ありませんでした。

でも基本的にまじめに練習していた人は再試にかかっていないので、練習に来ない、テキトーにやっていたような人、本番でアガッてしまった人が落ちる試験です。

 

医学部の試験は一つでも落とせば留年なのですが、こちらも例にもれず、再試験で合格できなければ留年となります。

でもほかの大学に聞いてみてもこの試験だけ通れなくて留年という話は聞かないので、再試は少し合格基準が下がるのかもしれません。

 

 

2.CBT

 

多くの方にとってより厳しい関門なのがこちらの試験です。こちらも公的試験です。

CBTとはComputer Based Testの略で、共用試験ともいわれ、文字通りパソコンで問題を解く試験です。

実際の中身はというと、基礎医学、臨床医学の簡単なところが出る、という感じです。

要は医学部に入ってここまでに勉強した内容が薄ーく幅広ーく出るんですね。
 

一問一問は優しいですが、試験範囲は医学部で受ける試験の中で2番目に広いです(1番は国試)。

 

また、評価方法はIRTという数字で決まります。詳しくは知らないんですがどうやら500が平均で、偏差値に10かければ大体IRTになるということです。

 

なぜ%じゃないんだ!ってのは私も思いましたが実はプールされた問題(数万問)から人によって出る問題が違うからです。人によってこなすセットの難易度が違うので、点数を出した後調整をして偏差値のような形で出しているようです。

 

勉強方法は単純で、医学部予備校が出している教材を買って進めることです。

私は国家試験までMedicMediaにおんぶに抱っこだったのでそれに沿って説明させていただきます。

 

購入したもの:Q-Assist基礎医学・臨床医学のセット(通称Qアシ)、Question Bank共用試験(通称QB)

 

4年になるといろんな医学部予備校の宣伝が回ってきます。MECとかMedicMediaが主ですね。
主に購入を検討するのは講義動画とQB(問題集)です。

 

まず間違いなくみんなが購入するのがQBです。これはCBTで今までに出た問題をプールして、エッセンスを抽出し、必要な知識や思考をぎゅっと詰め込んだ問題を再構築して提示してくれるんですね。

 

要は、CBTで出る問題そのままではないが、CBTを解くのに必要な能力を身に着けられる、ということです。

 

次に、Qアシについてですが、これは講義動画で、QBを解く前に基礎知識を仕入れるのに使います。

 

 

CBTは大学によって実施日時が違いますが、余裕を持った勉強の仕方とスケジュールは

大体4か月前から始まります。私の大学は11月末だったのでそれを基準に話しますね。

 

7月→テスト後でもいいのでQアシの視聴を始める。

8月→Qアシの半分くらいは見終わる。該当する箇所の問題を解く。

9月→Qアシを見終わる。残りの問題を解く。

10月→間違った問題を解く。模試を受ける。模試、QBで出来の悪い箇所のQアシ該当部分を見返すorQアシに付属する教科書を見返す。

11月→間違っていない問題も含めもう一度全部やる。Qアシ教科書をしっかり復習。

直前期→それでもできなかったところのQアシ教科書をみる。

 

一番の肝はQBの問題を覚えるくらいにやりこまないことです!

覚えてしまうと問題をよく読まなくても選べてしまうからです。というのも一巡目の途中に一度やった部分の間違えたところをやっていた時期があったんですが、前にやったのが2週間前とかなので覚えちゃってるんですよね。

 

QBを何巡もするとか正解率を上げることに終始するとQBに載っている問題を解く力しか身につきません。先ほども言いましたがQBに載ってる問題はCBTで出る問題そのままではないので、これは意味がありません。「QB完璧にすれば点取れるやろ!」は間違ってないんですが、「QB(に載ってる問題の疾患についての知識を)完璧にすれば点取れるやろ!」が正解なんです。

 

例えば心筋梗塞の問題で、心電図を見せられ、「Ⅱ、Ⅲ、aVFでSTが上がっている」という選択肢を選ぶとしましょう。そしたら「心筋梗塞ではⅡ、Ⅲ、aVFでSTが上がる」という知識しか身につかないのです。そうではなく、「急性下壁梗塞の早期ではⅡ、Ⅲ、aVFでSTが上がる」ととらえるべきで、加えて心筋梗塞の症状は何か、既往歴で何がありがちか、前壁や後壁ではどうか、治療は何かという包括的な知識を身に着けたうえで次の問題に行くべきです。

 

こういった知識を身に着けるには問題を何周もすることより、教科書を何周も見た方がいいです。教科書の知識は細かいところまでのっていて量が多いので、問題に出てない知識も確認できます。なんならこの後何々って書いてあるよね~っていうレベルまで読み込む方がいいと思います。なので11月は勉強時間の70%くらいは教科書を読んでました。これは実際に効果てきめんで、模試の成績は正直悪くてビビってたんですが、最後はこれで伸びました。

 

 

おおむねこれでIRT600を超えるくらいの成績が取れました。

CBTの結果としてはすごくよくはないけどまあ就職で不利になることはない値だと思います。

 

やった量を概算するとQB全部を2回、ものによっては3回4回やり、Qアシの動画を1巡、ごく一部を2巡という感じでした。

勉強時間は全部合わせて400時間ないくらいで、7月、8月は平均して1日1時間、9月は3時間、10月、11月は5時間程度でした。

この間学校の授業、OSCEの対策、バイト、部活とあったのでなかなか勉強時間を延ばせませんでしたが、10月に入ると大学のテストがいったん終わるのでCBTに集中できました。

 

あと、大学の授業で学んだことももちろんCBTで使えるので特に出題の多い消化器や循環器、神経などはしっかり授業を聞いておいた方がいいかもしれません。

(私はあまり聞いてなくて後悔しました)
 

CBTの対策は色々両立しなきゃいけないので辛いと思いますが、しっかりやっておいて損はしません。私は就職でCBTのスコア提示が必要なところに出しましたが600あれば問題は起こりません(大体500ちょい位が足切りだった気がします)。

なので700とか学年一位を目指す必要はありません。それを目指すと勉強量が3倍でも足りないと思います。それよりも遊びや部活を優先すればいいと思います。

 

こんな感じで、気づいたら4年生が終わっていました。

正確には4年生の2月から病院実習が始まるのですが、それは次回にします。

長くなりましたがここまで読んでくれた方はありがとうございました。