アスペルガー症候群(高機能自閉症)の子どもを育てる本学校編＠佐々木正美

アスペルガー症候群(高機能自閉症)の子どもたちの
学校生活でのアドバイスと注意点が満載

アスペルガー症候群(高機能自閉症)の子どもを育てる本学校編 (健康ライブラリーイラスト版)/講談社: ￥1,260; Amazon.co.jp

他人の気持ちが想像できないアスペルガーの子どもたち
いやぁ～、本当に悪気があるわけじゃないんですよね
でも、どうみても、空気読めないって、イライラする
そんな気持ちも分からなくないのも事実かと思います

この本は、そんな勘違いされやすいアスペルガー症候群の
自閉症の子どもを育てる、そのポイントを押さえ
いかにしていけばいいのか分かりやすく解説されていて
とても参考になるに内容だったのではないかと感じました

普通に考えて、周りから見ると、イラつきますよ
だって、普通にサボっているように見えるし、やる気ないように
感じてしまうし、でも当の本人は一生懸命だったりして
そこに齟齬が発生してしまうということなんだと思います

イジメの問題とか騒がれていますが、周りがしっかり理解をして
サポートできる環境をつくることができれば、

そんな大きな問題でもなく
普通に学校生活を送ることだってできるわけですから
イジメも起きにくくなってくるのではないかと思うのであります

学校の問題は山積みでしょう
先生方もやることなすことすべきこと、もう盛りだくさんで
私にも子どもがいますが、学校からのプリント、書類の数はハンパない
こんなの、一斉メールか掲示板で告知してしまえばいいのではと
勝手ながらに思うのですが、ITリテラシーがないとか何とかで
こんなに先進国なのに、日本でもまだまだつかいこなせてない
現実があるのではないかと思うのです

「個」の時代、ソーシャルメディアに代表されるように
個人個人が違った生き方をするようになっています
当たり前のようなことのように見えますが、かつては護送船団方式に
代表されるとおり、みんな一緒が前提な資本主義とは名ばかりの
むしろ、社会主義のほうが近いのではないかと疑いたくなるような
そんな社会が日本だったのではないかと思うのです

政権だって、ずっと同じ党だったし、問題になっている企業だって
みんな経営陣が馴れ合い、国と裏でつながっていては

改革なんてできやしない
それが、今までの日本という国の実態なんだということでしょうか

いわゆる「空気を読む」ことのできる人がデキる人という
間違った幻想を元に作り上げられてきた結果、ちょっと前であれば
偉大な経営者だったり研究者だったり個性あふれる方がたくさん
いらしたのですが、今はそんなパワーを持った若者が減っているような
そんなことをいう方も少なくないのではないかと感じるのです

そこへ来て、アスペルガー症候群と診断された子どもたちは
これからの偉大な経営者だったり研究者だったりになれるチャンスを
その可能性を一番秘めている存在ではないだろうか
この本を読んで感じました
だって、空気読めないし、読まなくても普通に生活できるし
発想ひとつで、世の中をどんどんと変えることのできる人というのは
そう、これも個性のひとつなんだと思うのです