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本を読む上で、編集者の力というものが軽視されているというか
編集するという技術って、まったくもって読者からは見えないように感じるのですが
実は著者と同じくらい、場合によってはそれ以上に重要だってことを
どこかで聴いたことがあります
ある編集者の方と飲みにご一緒させていただいた帰りに
電車でご自宅とは違う方向に向かうとのことだったので、どうしたのですかなんて
聴いてみると、「まだやり残している仕事があるので」なんて言って
飲んだ後に会社に戻っていかれていましたしね
私には考えられない
また、ある著者の方はとある本を手にして
「この本を編集された方をご存じですか」なんて聴かれたこともありました
私が聴いてみると、この本みたいな編集を
してくれたらいいなぁって思ったっておっしゃっていました
電子書籍の襲来とか、いろんなことを言われているのですが
こうしてみると、編集者のみなさんの力って偉大なんだなぁって
思ったりもしたのですが
そんな編集者の仕事を、四十余年の経験から語りつくしていただいた
そんな著者が語る「紙の本」の魅力とは
多いに読んでいて参考になる部分が多かったように感じます
私たちが何気なく手に取って読んでいる本ですが
本当に細かいことにまで気をつかってできているんだなぁって
読んでいくたびに感じました
カギカッコのひとつ、フォントのこと、字の大きさ、引用のこと、その他読者が
読みやすいような、いろんな工夫が一冊の本の中に凝縮されているような
そんなことを感じざるを得ません
それに、印刷だって簡単にできるわけではなくって
校正の段階でのやり直しもあり、一冊の本ができあがるまでにかける魂は
本当に尋常じゃないくらいと言って過言ではないと思います
今は、ビジネス書が乱立しているともいわれ
本当にたくさんの著書が、街中の書店に並ぶようになっているので
それだけの著書が、こんなにも注力されてできあがっているのか
まぁ、本を一冊つくるということにはエネルギーのいる作業だということが実感できます
何か作品を生み出すということは、今までになかったものをつくりだすということで
まぁ、著書をたくさん読んでいる方なら誰でも知っているでしょうが
アイデアは、何かと何かの組み合わせでできているなんてことを
毎日、真剣におこなっていて
著者と編集者と周りのスタッフと、魂を込めるからこそ
一冊の本が世に出てくるってものなんですよね
まさに、職人技
電子書籍が本の世界を変えるのではないかとか
いろんなことをが騒がれていますが
この編集という技術を、私みたいなド素人がいとも簡単に習得するというのは
なかなかできないんじゃないかなぁ
本というものが、細部にまで魂を込められてつくられているんだ
改めて、そんなことを実感させられた一冊でした
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いつも感謝します
本当にありがとうございます
これからも、当ブログをどうぞよろしくお願いします
【編集後記】
ブロッケンJr.声優逝去にキン肉マン声優哀悼の念21日、アニメ『キン肉マン』のキャラ「ブロッケンJr.」と「与作さん」の声優として知られる水鳥鐵夫..........≪続きを読む≫
キン肉マン、観ていましたよ
ブロッケン.Jr、懐かしい
これも時代を感じましたね
水鳥鐵夫さんのご冥福をお祈りします
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