バリ島では観光客のほとんどをオーストラリア人が占めているせいか、現地のインドネシア人も英語を話せる人が多い。
英語の教育水準だけで見れば、このインドネシアより日本のほうが遥かに恵まれているはずですが、少し前に書いたように日本人はいくら英語を勉強しようが実際に生きた英会話が出来る人はほとんどいません。
私が知る限り、ほとんどの日本人には英語をマスターする上で致命的な欠点がいくつもあります。
そのうちの一つに日本人は英語を話す以前に、母国語である日本語すらまともに話せない!という事が挙げられます。
これは心がこもった日本語という意味を言います。
様々な場所で人と人が接する機会がありますが、例えばレストランで料理をテーブルに運んでくれるスタッフに対して心から「ありがとう!」と言う日本人はあまりいません。
せいぜい「あ、すいません」程度の上っ面だけの言葉しか言わない人がほとんどです。
外国ではサービスをしてくれる人に対しては相手の顔を見ながら笑顔で「ありがとう!」と言い、チップを手渡すのが常識です。
国際線の飛行機に乗っていても、笑顔で話し掛けてくるアテンダントに対して同じように笑顔で「Thank you」と言う日本人はあまり見かけません。
同じような顔つきのアジア人が沢山乗っている機内で、その挨拶の仕方だけですぐに日本人だとわかってしまう程です。
私が障害者のボランティア活動をしていた時も、協力している私達に対して「ありがとう」「よろしくお願いします」のような当たり前の挨拶がしっかりと出来る障害者はほとんどいませんでした。
このように日本人同士で、しかも協力してくれている人間に対してすらまともに挨拶も出来ないんです、外国人と心がこもった英会話をする事など出来る訳がありません。
しかし心が通じれば少々間違った英語を使っても必ず相手に伝わるし、「Please」「Thank you」だけであろうと心から伝えようとしていれば、いつか必ず英会話をマスターする事が出来ます。
卓上でいくら英語を勉強しようが、また何度外国に行こうが、まともに挨拶も出来ないという、外国人が嫌うこの日本人の悪い習慣を直さない限り、いつまで経っても日本人の英語は使えない ”無用の長物” という事になります。
単語や文法を覚える前に人として大切な事を学びなさい!と思います。
普通の人が当たり前のようにやっている事が出来ないようでは、ほとんどの日本人が出来ない英会話をマスターする事など不可能に決まっています。
私は13歳の時に初めてアメリカに渡り、日本とは違う国で違う言葉、違う文化を肌で感じ取ってきました。
だから違う視点で日本や日本人を見る事が出来るようになりました。
だから日本人がいくら英語を勉強しようが、いつまで経っても英語が話せない理由が良くわかります。
実際に私は色々な人に英語を話せるようになる為のコツを教えてあげています。
英語を話す前に正しい日本語を話せ!というのはそのうちの中の大切な要素の一つです。
英会話に限らないですが物事何でも、「出来ない」には理由があります。
その理由もわからずにいくら英語を勉強しようが、生きた本物の英語をマスターする事など出来ないのです。(*_*)
バリ島の現地人は皆凄く親切で人懐っこい、だから英語も上手に話せるんだと思います。(^-^)