ベンチプレス症候群!? | 人生を楽しむ為に!

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パワーリフティング、ウェイトリフティング競技経験あり。
アメリカゴールドジムでウィダートレーニングメソッドを習得。
現在は仕事と健康の為に日々トレーニングに励んでいます。

私は現在、バーベルでのベンチプレスを胸のワークアウトの種目に入れていません。

ベンチプレスを強くする事では無く、バランス良く胸を鍛えるという事が目的だからです。

ベンチプレスだけで胸がバランス良く発達し、使用重量も順調に伸びているなら問題ありませんが、そうで無ければやり方を工夫する必要があると思っています。

思い切ってベンチプレスをメニューから外すという事もありでしょう。

でも私が知る限り、ほとんどの人が胸を鍛えるのにベンチプレスをやっていて、何年記録が停滞していようがベンチプレスばかりを意地になったように行なっています。

当然ですが、身体はある一定の刺激に対してはそのうち反応を示さなくなります。

いわゆる記録の壁に当たり、それを打ち破る為に、潰れてから補助に頼って挙げたり、セット数を増やしたり、また使用重量を変化させたりと、様々なやり方を試すのが普通です。

しかしながら変わらずベンチプレスを第一種目に持ってくる事はやめず、ましてやトレーニングメニューから外すなどという事などあり得ないという人がほとんど。

理由はベンチプレスが好きだから、身体の事を理解していないから。

言うまでも無く、ベンチプレスの時に主働筋となるのは大胸筋です。

その大胸筋を充分に鍛え上げるには、ベンチプレスだけでは不充分です。

何故ならベンチプレス動作では大胸筋の可動域が狭すぎるからです。

特にワイドグリップでバーを握っている場合など、大胸筋は可動域の半分も使えていません。

そんな限られた狭い可動域ばかりでいくら回数や重量に変化をつけようが、筋肉はなかなか反応などしてくれません。

基本的に筋肉は可動域をいっぱいに使うほど成長となる刺激を強く受けます。

ベンチプレスをいくらフルレンジで行なったところで、それはあくまでベンチプレス動作の可動域であり、大胸筋の動きは限られています。

一つの種目だけで筋肉のフルストレッチポジションからフルスクイーズポジションまで全ての範囲で刺激を与えられる事が出来れば問題ありませんが、実際にはなかなか難しいのが現状。

ですからダンベルやマシンなどを駆使して、トレーニング種目を構成する訳です。

これこそウィダーPOFの原理です。

私はベンチプレスに動員される筋肉を大まかに、胸、肩、腕の三つに分類し、それぞれをフルレンジで鍛えるようにしています。

中でも主働筋である一番大きな大胸筋を徹底的に強化する事は、結果的にベンチプレス動作に大きく影響します。

実際私は昔、肩を痛めてプレス動作が全く出来ず、唯一可能だったペクデックでのフライだけを半年程徹底的にやっていた事があります。

同時に上腕三頭筋のトレーニングもしっかりとやっていたので、肩が回復してからベンチプレスを再開した時、久しぶりにも関わらず全くと言っていい程筋力は低下していませんでした。

怪我をするのは良く無いですが、ベンチプレスが出来なくなった事によってこのような発見をした事は、非常に大きな収穫になりました。

ベンチプレスが強くならないからとベンチプレスばかりに拘るのでは無く、ベンチプレスをやらずともそれに動員される筋肉それぞれを徹底的に強化する事で、結果的にベンチプレスが強くなるという考え方もありでは無いでしょうか?

私は以前周りの人から、「完全に腕で挙げているな!」とか、「もっとグリップを広げないとダメだ!」などと言われた事があります。

しかし腕で挙げようが胸で挙げようが、またどんなグリップ幅であろうが挙げれば文句無いと思っています。

足をベンチに上げてナローグリップで160kgがあなたに挙がるんですか?と言いたくなります。

私は本当の筋力をつける為にトレーニングしているのであり、ワイドグリップとキチガイブリッジで可動域を狭くして、ルール上でベンチプレスの数字を良くする事が目的ではありません。

可動域を狭くし、ギアに頼って記録を伸ばす事が良く無いとは言いませんが、個人的には本当の筋力を身に付けるには正しいトレーニングで本物の筋肉を作り上げるべきだと考えています。

強くならないからと意地になってベンチプレスばかりやるのでは無く、ダンベルやマシンで大胸筋を充分に刺激しておいてから最後にベンチプレスをやってみたり、またインクラインやディクラインなどで角度を変えてみるなど、多角的に刺激を与える事で一皮剥ける事は経験上、十分に期待出来るはずです。

なんせベンチプレス40kgがやっとだったこの私でもここまで挙がるようになったんですから!^ ^

薬物に頼って汚い筋肉や肩書きだけを手に入れ、人を商売の道具としてしか見ていない不届き者なんかとは歩んできた道のりが違うというもんです。♪( ´θ`)ノ