トルコでの出来事 | 人生を楽しむ為に!

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パワーリフティング、ウェイトリフティング競技経験あり。
アメリカゴールドジムでウィダートレーニングメソッドを習得。
現在は仕事と健康の為に日々トレーニングに励んでいます。

ふと思い出したが、去年のトルコでの世界選手権の時、実は到着直後にトラブルがあった。

外国でのトラブルは付きものではあるが、この時の原因は協会の勘違いというのか、ミスであった。

日本を出発する三日程前、直前になって大会会場と滞在先となるホテルが急遽変更になったらしいが、こちらのホテルのほうが豪華で素晴らしいから問題ありませんと、協会の国際部担当の方からメールがきた。

このタイミングで?本当に?と思ったが、決まった事なら仕方が無いと思っていた。

豪華なホテルに変更になったのは良いが、代金は大丈夫なんだろうか?と心配になり、その旨を尋ねたが、金額の変更は聞いていないから大丈夫ですという返事だった。

ところが嫌な予感は的中した。

現地のホテルに到着して、ロビーに設置されていた大会本部でエントリーフィーとホテルフィーを支払おうとしたところ、協会から事前に預かっていた金額と全く違う。

預かっていたホテルの代金は約500ユーロ、しかしホテルが変更になったので代金は900ユーロになっていた。

ほとんど二倍の額である。

そんなにユーロを持っていないし、金額の変更は無いはずでは?と主張したが、主催者側は、「二週間前には各国の協会宛にメールを送ってある、金が払えない場合大会参加もホテルへの滞在も出来ない、そちらのミスだから」ときっぱり言われてしまった。

すぐに日本に電話をかけたが、運悪くその日はジムの記念パーティーとかで全く連絡が取れない。

仕方無く例の独裁理事に連絡を取り、大至急不足分を大会主催者に送金してくれと伝えたが、すぐに支払いをしないと大会どころかホテルにすら入れない。

おいおいマジかよ!?こんな遠くまで来て!?

しかしなんとかするしかない。

差額の400ユーロというと、日本円にして約6万円、選手と私二人分で12万円になる。

私も選手も現金は持っていたが、小遣い程度でしかも日本円だった。

クレジットカードは使えないという。

二人で現金を出し合い、近くの街の両替所までタクシーで行き、なんとか二人分の1800ユーロを都合しようとしたが、残念ながら100ユーロ程足りなかった。

大会本部にもうこれしかお金が無いからと伝えると、「わかった、不足分は後日日本の協会から受け取るからホテルにチェックインしなさい」と言ってくれた。

ふう、一安心!と思ったが、よく考えたら二人とも現金がもう全く無い。

食事は全てホテルのレストランで出来るものの、ビールも飲みたいし、街で買い物や食事もしたい、これは困った。

翌日協会の国際部担当の方からメールが来て、事情を説明すると、それは大変お困りでしょうから、週明けにも大会主催者宛にお金を送金しますと言ってくれた。

良かった、二日位であればなんとかしのげる、と思っていたのも束の間、例の独裁理事が「不足分の100ユーロ以外は送金したらいかん!主催者側に一度渡すと金が返ってこない可能性がある」と言い出した。

おかげで結局私と選手は帰国するまで現金はゼロ、私が主催者や各国のコーチや選手達と仲良くなり、毎日ビールなどは飲む事が出来たが、最後まで現金の無いトルコ滞在はなんとも不便でたまらなかった。

ミスは仕方がない、しかし人ごとだからと、現地の人間の事を全く考えず、いらぬ心配をして送金すらしてくれないとは。

いかにも器のちっちゃなあの独裁者のやりそうな事だが。

そういう輩に限って、自分が逆の立場だったら、「そちらのミスやけんすぐに送金しろ!」とムキになって文句言うんだろうな。♪( ´θ`)ノ

それにしても紆余曲折ある中、異国の地で視覚障害の選手と二人で頑張って金メダルまで獲得したというのに、例の独裁者はともかく協会は結局私をいいように利用しただけだったのかな。

今更もうどうでもいいが、ホント、こうみえても一生懸命やったつもりなんだけどね、伝わらなかったのかな。

恩を仇で返されるってこういう事なんだろうな。

アホくさ~!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ