だからトレーニングの強度はその時の調子で臨機応変に対応するようにしています。
人によっては、トレーニングする日や時間、内容などを、自分が決めている通りに遂行するようですが僕自身はそうではありません。
何故なら生身の人間である以上、調子の良し悪しはあって当然であり、調子が良くないのに予定通りのミッションをこなすには無理があるからです。
このように、トレーニングする内容や強度などをその時の調子や感覚で判断し、実践する事をウィダートレーニングメソッドの中の一つ、「筋直感法」と言います。
簡単な例で説明すると、「脚のワークアウトで高重量のスクワットを行う予定であったが、どうにも腰の具合が良くない、腰を悪化させるリスクを負った上に筋肉を限界まで追い込めそうにないからスクワットを外してレッグプレスにしておこう!」といった具合です。
また、「今日は軽めのベンチプレスをハイレップスでやって、パンプ中心のトレーニングをするつもりだったが、アップからどうにも軽いからピラミッド式にMax付近までやってみよう!」というのも筋直感法のテクニックの一つです。
ジムには来てみたがどうにもやる気が湧いて来ない、今日はトレーニングはやめて温泉でリフレッシュしよう!と、その日は全くオフにして、改めて気持ちのスイッチが入ってからフルパワーでトレーニングする事もあります。
一見すると行き当たりばったりのいい加減なトレーニングしかしていないようにも感じられますがそうではありません。
自分がその時にどの種目、どの順番、どの強度でどれだけトレーニングするべきかを冷静に判断し、確実に実践していく、それが「筋直感法」なのです。
僕はこの筋直感法を含め、ウィダートレーニングメソッドを今から約30年前にアメリカのゴールドジムに渡り、パーソナルトレーニングを受講して学んできました。
ウィダートレーニングメソッドは現在でも僕のトレーニングの礎となっているものですが、その中でもこの筋直感法はハイレベルな部類であり、経験やセンスが無いと実践する事が困難であると感じています。
他のウィダートレーニングメソッドについてもまた書きたいと思いますが、詳しく知りたい方はお店で直接僕に尋ねてみて下さい。