「その時」は突然やってくる。
1年8ヶ月ガンと闘ってきた父。
抗がん剤の副作用にも耐え入院にもなれて、ある程度の普通に近い生活をおくっていた。
最初にガンの告知を受けたときは、この「ガン」という病気の特性から、もうながくないんだ(命が)と思ってやりたかったことをさせてあげようと頑張る。
そんな日々が何ヶ月か続いていくと、父が家にいて仕事を引退した感覚で平常な毎日に戻っていく。
それでも一緒に住んでいれば、一緒に出かけたりがだんだん少なくなっていくのも感じるし食事ができなくなっていく姿も目にしていて「弱っていく」のを感じる。
食事とか食べようと思えば食べれるんじゃないか?とか、すこし甘えているんだろうとか思ってしまっていた。
本人からしたら、今まで食べてきたものの味が変わってしまったり指先がしびれて痛くなっていたり、耳が聞こえなくなっていったり、ただごとではない事の連続。
もっと感じてあげられればよかった。
父は今、体力が落ちてしまい抗がん剤での治療ができなくなってしまった。
こうなってしまうと病気の進行がはやくなるらしく・・・
父の余命は1ヶ月から2ヶ月でしょうという医師の診断。
入院前、父はまた戻ってこれるものだと思っていた。
甘かった、このガンと言う病気の怖さを甘くみすぎていた・・・
入院する少し前に父が「背中流してくれよ」とめずらしく言ったので、一緒に風呂に入った。
父の身体はすごくやせてしまっていた。
もしかしたらこの時すでに自分の状態をわかっていたのかもしれない。
父は今後の生活を「緩和ケア」という選択をみずからした。
本当は誰よりも家族でいたいはずなのに、病院でお世話になることを選んだ。
僕たち家族のことをおもってのことだ。
父が生活していた部屋をみるととても辛い。
近くにいるときはいつでも話せるって思っていても、近くにいられないときは突然やってくる。
ここからは後悔しないために出来ることを精一杯やっていこうと思う!