こんばんは、ゴージャス松野です!



今日8月16日はお盆の明けの日・・・お盆の代表的な行事の一つである送り火が行われる日です。



送り火は、お盆の間あの世から現世に帰っていたご先祖様の霊を、再びあの世へお送りするお盆の大切な行事です。



仏教が庶民の間に定着した室町時代以降、年中行事として行われるようになった送り火は、大規模なものとして山の送り火と海の送り火の2種類有ります。



山の送り火として有名なのは京都の五山の送り火、そして海の送り火は灯籠流し(精霊流し)として全国各地で行われています。



ところで、皆さんはお墓参りに行かれた時に、寺院の山門や本堂の入口等で五色に彩られた幕を見たことありませんか?



この幕は、一般的に五色幕と呼ばれています。



五色は、インドの五大(地・水・火・風・空)の思想や中国の五行(木・火・土・金・水)の思想に由来していて、神道でも用いられておりますが、 仏教では一般的にお釈迦さまの御体や御教えを象徴的に表すものとされています。



五色には、次のような意味があるということです。(日本では、旧来から青が緑、樺が紫として用いられている)


(青)
如来の毛髪の色で、心乱れず穏やかな状態で力強く生き抜く、定根(じょうこん)・禅定(ぜんじょう)を表す。

(黄)
如来の身体の色で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質、金剛(こんごう)を表す。

(赤)
如来の血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない、精進(しょうじん)を表す。

(白)
如来の仏歯の色で、清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める、清浄(しょうじょう)を表す。

(樺)
如来の袈裟の色で、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ、忍辱(にんにく)を表す。



但し、真言宗等では五智如来の色とも言われ、如来と5つの智慧を表す色とされています。



この私も、今日は精霊棚の片付けをして軒下で送り火焚いて、ご先祖様をあの世へお送りさせて頂きました。



ご先祖様をいつも以上に身近に感じることが出来るお盆・・・お陰様で今年も良いお盆を過ごすことが出来ました。



覚念行秀 合掌