こんばんは、ゴージャス松野です!



明日は、バレンタインデーですね。



バレンタインデーといえば、その主役は何といってもチョコレートですが、そのチョコレートも最近では贈る相手によって義理チョコや本命チョコ、友チョコ等々様々な呼び名が付けられているようです。



ちょっぴり話が飛躍するかも知れませんが、今日は仏教における贈り物に関するお話を少しご紹介させて頂きます。



『三輪空寂』(さんりんくうじゃく)


皆さんはお寺さんにお布施をしたり、通夜や葬儀に参列をして香典を包む際に、「いくら位包めば良いのだろうか」と悩むことは有りませんか? 



『懐がちょっと淋しいけれど、この位やっておけば何も言われないだろう』とか、『惜しいけれど、この位包んでおけば後々自分の為にもなるだろう』等といった考えが頭を過ることって有りますよね。 



『三輪空寂』とは、まさにこのような考えを戒めた教えです。 



『三輪空寂』とは送る側とそれを受け取る側、そして送ったものの中身の三つに何の思惑やこだわりも無い清浄な状態をいいます。 



送った側や受け取った側が、送った中身にこだわりを持っていつまでも心に留めておくのは、真心が伴った行為ではないといわれています。



つまり、「贈り物によって報いを求めない行為こそが最上の贈り物であり、それ故に共に喜びを分かち合うことが出来る」というのが『三輪空寂』の教えです。



お中元やお歳暮にしても同じですが、貰ったら返すということを強制されるのは誰でも嫌だと思います。



しかし、貰ったことが嬉しかったならば、その気持ちを相手にも贈りたいと思うことはとても素敵なことですよね



見返りを求めず綺麗に咲く花のように、純粋無垢な心を持ち続けたいものですね(^-^)


覚念行秀  拝