こんばんは、ゴージャス松野です!
〜林檎の樹の下で〜
『♪林檎の樹の下で
明日また会いましょう
黄昏れ赤い夕日西に沈む頃に
楽しくほほ寄せて恋をささやきましょう
深紅に燃ゆる想い林檎の実のように♪』
福島は、今リンゴが最盛期
・・・そして、たわわに実ったリンゴの木を見る度に、いつもこの歌が私の脳裏を駆け巡ります。
原曲は1905年にアメリカのH.ウィリアムズとE.アルスタインによって作られました。
この曲が日本で流行ったのは、ダンスホールでジャズやタンゴ、ブルースなどの洋楽が盛んに演奏されていた昭和10年代前半・・・昭和12年にディック・ミネさんの唄で日本語訳のレコードが発売されるとダンスホールで爆発的人気を博したということです。
しかし、昭和15年10月31日にはダンスホールが閉鎖され、ジャズが「敵性音楽」として禁止となってしまいました。
この歌が再ブレイクしたのは終戦後・・・ディック・ミネさんや、進駐軍のキャンプ回りをする歌手たちによって、再び盛んに歌われるようになったということです。
1939年公開の映画『オズの魔法使い』でも、ドロシーがリンゴの実を摘もうする場面にこの曲が流れておりました。
私がこの歌と初めて出会ったのは、大好きなオンシアター自由劇場の『上海バンスキング』・・・終演後のロビーコンサートにおいて、吉田日出子さんが歌った日本語訳の『リンゴの木の下で』を耳にして、その魅力的な歌声と軽快なリズムに酔いしれた懐かしい思い出が有ります。
http://www.youtube.com/watch?v=xfoInIHogzA
近年では、おおたか静流さんの歌で周防正行監督の映画『シコふんじゃった』のエンディングテーマや、山田太一のドラマ『悲しくてやりきれない』にも使われおりました。
日産サニーのテレビCMで、吉田日出子さんの『リンゴの木の下で』が流れていたのも記憶に新しいところ、他にも、今年9月に亡くなった樹木希林さんと郷ひろみさんのデュエット曲『林檎殺人事件』等々。
古今東西を問わず、リンゴをテーマにしたお伽噺や歌は世に数え切れない程・・・こうしてみると、リンゴはとてもファンタジックでミステリアスな果物なのですねf(^_^;