
こんばんは、ゴージャス松野です!
昔食べたあの味が妙に懐かしい・・・皆さんも、そんな風に思うことって有りませんか?
『三越前の印度風カリーライスの思い出』
残念ながら、ネットの情報によれば、このお店は2007年に閉店してしまったということです。
私がこのお店によく通ったのは、東宝芸能に勤務中のサラリーマン時代でした。
通称はインド風カリーライスや蔦カレーと呼ばれていますが、このお店に正式名称はありません。
三越前のビル街にポツンと佇む蔦が絡まる洋風建築のこのカレー屋さん・・・創業60有余年というだけあって、見た目はかなりレトロな喫茶店という雰囲気です。
初めて入る人は、ちょっと勇気がいりそうなこのお店・・・店内に入り空いている席に座ると、店員さんが注文を聞きに来ることもなく「一個~」と二階のキッチンへ向かって声を掛けます。
表には喫茶店という看板が掛かっているけど、メニューはカリーライスだけなので、人数分の個数だけオーダーを通すシステムになっているようです。
意を決してコーヒーを注文してみようと毎回思うのですが、小心者だった私は遂に実行に移すことは出来ませんでした。
各テーブルには氷水が入ったやかんが置いてあり、運ばれてくるコップは家庭のキッチンにあるような模様付きの味気ないコップ・・・そして、暫くするとカリーライスと一緒にドレッシング容器に入れられた粉チーズが運ばれてきます。
印度風と謳っている割には、特段スパイスの調合に拘ったカレーではなく、ガーリックと一味唐辛子の味が一際際立っているサラサラソースが特徴のカレーライスです。
具材は、ぶつ切りにされた豚肉、大きめにカットされた人参、じゃがいも、玉葱・・・一見するとポトフのカレー煮込みかなと勘違いしそうな見掛けですが、辛さは後からジワッとではなく、口にいれた瞬間からビンビン舌にくる辛さで、そのお味は正しくカレーライスなのです。
このお店のカレー、食べて直ぐに際立って美味しいと感じる訳でもなく、カレーとしては、いたってシンプルな味わいなのですが、何故か店内は開店から閉店までほぼ満席・・・そして一度食べると、ほとんどの人が、再びこのお店のカリーを食べに訪れるという不思議な魅力があるお店なのです。
しかし、このお店のカレーライス、値段が1,200円とかなり高価だったのが当時安月給だった私には玉に瑕・・・入れ替わり立ち替わり席に着く人の数を数えながら、売り上げの計算をしつつカレーを食べていたのが今では懐かしい思い出です(^-^)
*画像は全てネットからお借り致しました。