そんなに読む方ではないと思いつつ、買った漫画を溜めてしまう癖がついてしまっている。
元から自分はモノを「溜めてしまう」性格で、例えば買い置きのスナック菓子やドリンク、消耗品なんかはひとつ消費するとふたつ補充しないといけないような気になってしまう。
そのせいで家にどんどんモノが増えてしまい、夏場なんかは冷蔵庫が私のチョコ菓子とドリンクで埋まってしまう。
で、今「買ったけどシュリンク(ガワのビニールのフィルムの事ね)すら開けていない漫画・CD」がそこそこの数ある。
溜めてしまうもうひとつの原因「然るべき絶妙のタイミングでモノを消費したい」という癖のせいだ。
そもそも食べれば終わりのスナック菓子が溜まってしまうのもこれで、買ったは良いものの食べきれなかったお菓子を「今度来る(自分的に)絶妙なタイミングで食べよう」と思っている間に、ひとつ溜まり、ふたつ溜まり、とうとうお菓子の箱と冷蔵庫の棚がいっぱいになってしまう。
そしてその間に「溜めている事への安心感」に溜め込んでいる理由がスライドし、前述の「ひとつ消費したらふたつ補充」という焦りに繋がる。
これはマンガやCDでも同じ事が言えて、「読むべき絶妙のタイミング」「聴くべき最良のタイミング」がいつか来ると思って待つんだけども、結局それを待っている間に「まだ聴いていない素敵なCDがある」「まだ読んでいない最高のマンガがある」という安心感そのものに理由がスライドしてしまう。
そしてそれらがスナック菓子と決定的に違うのは、私がこれらの「初見のインパクト」に価値の比重を置いているという事だ。
この「初見のインパクト」というのは自分にとってかなり大事で、この厄介な概念のせいで買って放置しているカルチャーがどんどん増えてしまう。
これは自分の中で面白さや良さがある程度保障されているモノに対して感じるので、「勿体無いから今ある全ての娯楽を消費した時まで取っておこう」という誰も得しないもったいないオバケがもう心にずーっと住み着いている。
で、先週くらいからの話。
ここに未開封のマンガの1巻と2巻がある。元々友人のTwitter経由で知って、その友人に強めにオススメされたから買ったマンガで、先週頃に3巻が出ている。
この3巻が書店でどうしても見つからないのだ。
いや、正確には一度見つかった。でも行き着けている書店ではなかったために、ポイントカードやその周辺の店舗での目的も鑑みてその時はスルーした。
だが、肝心の行き着けている書店の方で一向に見つからない。
恐らくマンガの神様(手塚氏じゃないよ)が自分に罰を当てているんじゃないかと思う。
マンガの神様「読めよ。読んでから買えよ。なんで未開封の状態で3巻揃えようとしてんだよ。投資か? 絶版になった時の値上がりを想像しての、投資か?」
今日も本屋でこんな声が聞こえてきた気がする。めちゃ眠かったから気のせいかもしれない。
私「いやいや神様、これには事情がありまして」
神「知らんがな。読んでから買えよ、2巻もあるんだろ?」
私「それは最良のタイミングで読むためのものであって……」
神「うるせえよ。3巻もう出ちゃってんのに最良もクソもあるかよ。遅えよ。こないだもポッキーの賞味期限切れてたのに今更気付いて慌てて食ってたろ。そういうところだぞお前」
私「それとこれとは別!」
神「別じゃねえよ。第一お前、仮にこの本屋に無かったとして、予約って手があるだろ。電話が嫌ならネットからでも出来るぞ。メールで全部完結するぞ」
私「ちょっと前にシステムが変わって、使う気にならない。あと……」
神「あと?」
私「負けた気がする」
神「誰にだよ」
私「お前に」
神「生きづれーなお前!!!!!」
眠い頭で本屋をグルグルしてるうちに、ずっとマンガの神様と対話をしていた。どうでしょう、相手の正論をガッツでねじ伏せられたと思うんですけども。
さーて、土日のどっかで同じチェーンの別店舗に行くかな……。