Savage become free? | カナテコ フォーエバー : Half-Life 2

Savage become free?

僕が去年、一昨年で特に時間を割いたゲームの一つにSavage:The Battle for Newerthというのがあります。これは現在でもまだ珍しいFPSとRTSのハイブリッド形式を採用していて、一人のコマンダーが味方のプレイヤーを指揮して相手の拠点を破壊したほうが勝ちというルールになっています。ちなみに、このようなジャンルの先駆者にNatural Selection(唯一自分がテクニックを誇れるゲーム(笑))というのがあって、現在でも高い人気を保っていることから、FPS+RTSというのは今後メジャーになりうる可能性を持った良い発想だと個人的には思っています。

と、なんだか前置きが長くなりましたが、そのSavage:The Battle for Newerthが現在は事実上のアバンドンウェアになっているようです。PCゲームをしない方々には見慣れない言葉だと思いますが、アバンドンウェアというのは販売・開発していた会社が消滅してしまい、どこからも入手出来なくなったソフトウェアを無料で配布することを指します。著作権の面から危ない気もしますが、海外では新作が出るたびに旧作を無料で配布する太っ腹なデベロッパーが多いせいもあるのか、入手困難な過去の名作をタダで配布してしまうアバンドンウェアというのはそこそこの評価を得ているようです。僕も過去にZORK1、System Shock2等の優れたゲームをこの文化のお陰で手に入れることが出来ました :) Savageも過去にIndependent Games Festival2004にてGame Of The Yearを含む3部門を受賞した経歴があるほど優れたゲームだったのですが、デペロッパーはS2Gamesという新興の独立系企業。そのため流通はインターネットからのダウンロード販売にそのほとんどを頼る形で一般に浸透できなかったというのがあります。結果現在は開発メンバーのほとんどが去り、ダウンロード販売は機能しなくなり、サーバーリストを取得するためのマスターサーバーが消え、ほぼマルチ専用のSavageはプレイすることすらままならなくなりましたが、元々評価は非常に高いゲーム。有志が元々のSavageを拡張し新たなプレイヤー管理機能を設け、以前よりも遥かに快適にプレイできるようになりました。ちなみに無料でプレイすることを奨励しているわけではなく、どちらかというと購入すらまともに出来ない問題の打開策として、CDキーを入力せずにプレイできる方法を紹介している状況のようなので、現状では完全にフリーウェアというわけではありません。とはいえ今更お金を取れる状況では無いため、近いうちにフリーウェアとして配布すると思うのですが、日本……というか2chだけがやたらに盛り上がっているのもこの点*にありますね。さすが嗅覚の強い連中ですよ。というわけで、もし興味を持ったならばここ公式フォーラムここらへんを参考にしてやってみてください。1年以上前のゲームですが新鮮に楽しめると思います :D

なお、予想外に本文が長くなってしまったので、ゲーム内容の紹介およびスクリーンショットはまた後ほどということで……。

*外国人の方々が余りに日本人が増えたのに驚いていました。これを快く思わない人も居て、サーバー上でのThanks for pearlharbor/Hiroshimaの終戦60年煽り発生。その後、暴言を吐く外国人キック祭りに発展したのであった(笑)