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38度線の北側でのできごと

38度線の北側の国でのお話を書きます

 東京に出張で行く。

 

 LINEの字面が踊っているように見えていやな予感がしたのだ。管理職なんてやりたくないと語る友人だが、妙に張り切っていて実は嬉しくてたまらないのが透けて見える。

 

 そして出張で東京に来る。会えないか?という。会えなくはないがスケジュールを聞く。

 

 宿は東京北部。上司同行。集合可能時間は上司次第なので不明と回答。

 

 厳しい。集合場所で池袋か新宿かで提案。回答はない。これはないなと判断し、それでは困る。オレは自分の予定を入れていくよ?というと、そうだなと回答。ここで話は終わったはずだった。そして当日。予感はあったのである。自宅に帰り諸々の家のやるべきことをして一息ついたころLINE。

 

 20時半。「上司と今別れた。今からどう?」

 

 さすがにそれはない。明日も仕事で新宿でも池袋でも21時スタート。どちらからも自宅に戻るには1時間半かかる。

 

 会えても1時間。例え1時間でも幼馴染なら配慮せよ?それはない。

 

 ぼくは17時半に退勤している。約3時間。新宿か池袋でいつ来るかわからない友人をぼくは、ワクワクして、楽しみに待たないといけなかったのだろうか。

 

 前回のやり取りで終わっていた話じゃないの?もう自宅だよ。時間はわからない、場所の提案には回答なし。そんな悪条件の約束はさすがに無理と答えて、ようやくこの話は終わった。

 

 この友人は会うといつも忙しいというのである。前回、今から横浜に行くから会えるかという話に合わせてしまったのが悪手だった。ぼくのことを無理くり会ってくれる人と思ったとは言わないが、サプライズ性のある約束の中毒性に染まってしまったのだろうなと思う。

 

 歳を重ね話も詰まらなくなってきた。仕事の愚痴がほとんどで、あれば家族の話。話を引き出さないと会話は続かない。何人かの友人がいれば負担も減るがマンツーマンはきつい。

 

 これは鏡なのかも知れないが。

 

 幸いにして会おうという人はたくさんいる。彼らとは日程のすり合わせも無理なく、お互いの予定を尊重してくれる。話も面白い。行く店はお互いに趣向をこらしたもの。

 

 こういう出会いが続くと、先の友人のような約束はどんどん辛くなる。もはやサプライズには酔えないし、サプライズをむしろ迷惑と感じるようになってしまった。

 

 次に会うのが気が重い。しばらく距離を置こうかなぁ。