自宅療養3日目 | 38度線の北側でのできごと

38度線の北側でのできごと

38度線の北側の国でのお話を書きます

 寝る前に西村賢太の小説なんて読むからいけないのだ。

 

 ついつい夜更かししてしまい、寝起きは最悪。朝飯を食べ、体温35.3度を会社に報告し、2度寝し起きるとちょうど昼で、在宅勤務になった妻は昼飯を食べていた。ねこは相手にされないのを理解し、ケージで寝ようとしたところでぼくと目が合い、追いかけっこを挑んできた。

 

 ぼわっとねこのしっぽが膨らむ。キジトラなのでまるでたぬきのしっぽである。名前はのんきちというのでこの状態をたぬのんと呼ぶ。そのたぬきのしっぽのまま全力で走るのだ。

 

 だいたいのんきちの作戦は決まっていて、にゃーっとかわいい声、猫なで声で鳴きぼくを呼び、どしたどしたと近づいた瞬間に、ウニャッと叫び踵をかえし走り出すのだ。

 

 でも別に爪を立てたり引っかいたりということはしない。これがだいたい10数分続く。疲れるとぼくの部屋のソファで眠る。

 

 さて、今日も朝から原稿を書き進める。いい感じで進む。原稿用紙で100枚を目安にしているのだが、90枚が見えてきた。BGMは仁義なき戦いのテーマである。たぶん明日には100枚を超えるので、いったんこれで出してみる。

 

 証券会社にパスワード再発行をお願いする。あと妻からは電話の解約をと言われたので明日以降電話をしてみる。

 

 病院から電話が来る。ホテル療養しました?いや、してないですと答える。保健所からの連絡がないというところで、困りましたねぇという。保健所から連絡がないと色々なことが進まないのだ。

 

 ツイートを追いかけていたらあるところで手が止まった。何でも、コロナウィルスに感染した場合、自宅量夜を選んでも医療保険でお金が出るというのだ。

 

 都民共済のサイトを調べてみると、確かに出るとある。うひょーっ!と声が出た。

 

 咳の頻度が減ってきた。のどの奥に痰の感触が残る。まだ一進一退。今日は一退の日。

 

 明日はいい日になりますように。