なぜか、ツイッギー | 38度線の北側でのできごと

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38度線の北側の国でのお話を書きます

 イッギーのBMIを上回っていたことがあった。20代のころだ。ツイッギーが身長165センチ41キロに対し、ぼくの身長168センチ41キロ。

 

 30代までは実に気持ち悪い現象が続いた。春秋の体重が43.8キロ。夏になると42.8キロ、冬になると44.8キロ。パンツ一枚で体重計に乗るとぴたりとこの体重で止まった。

 

 40代になってようやく若干体重が増えた。現在体重は47キロ。夢の50キロ台も近い。

 

 春秋体重、夏冬体重の話をしたら、同じ体質の人がいた。やせ族の苦労について相憐れんだ。やせ族は体型が変わらないので服を買わない。スーツも同じく。新卒のころのスーツがまだ普通に着られる。

 

 ジーンズも同じ。裾がボロボロになっても履けるから気にしない。

 

 そして食べない。お酒も飲まない。カルビなんてもう勘弁。ロースかハラミ、赤身がいいよねという話になった。ともかく景気に悪い。

 

 面白いくらいに話が通じていたのだけれど、周りを見渡すとこんな人たちがいた。

 

 180センチ48キロ。

 

 170数センチ43キロ。

 

 いずれも男性。

 

 男性に体重で負けるって久しぶりかも。しかも1日にふたりもそんな人と会えるなんて驚愕。まだまだ世界は広いものだなぁ。

 

 などと余裕をぶっこいていたら、取材要請を出していた機関から一部OKをいただいた。鬼編集者と取材に行くことになるのだけれど、彼女と仕事をするとぼくは体重が一気に数キロ落ちる。明らかに目の下の肉が落ちる気がする。

 

 資本主義の豚め!という叱責の声が聞こえる。