打ち合わせをするならパリジェンヌ。 | 38度線の北側でのできごと

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38度線の北側の国でのお話を書きます

 日は編集者と打ち合わせ。

 

 文字起こしするとなかなかカッコいい。編集者と打ち合わせ。これはひとつのあこがれの結晶、到達点と言える。

 

 担当編集者からはぼくの好きなものを食べていいですよ、と言われるのだが仕事の都合で焼肉店が使えない。そうなると下戸であるぼくのコレクションは一気に手詰まり。

 

 経費でごちそうになる代わりにぼくは店を探さなければならない。

 

 悩んだ結果出した答えが、打ち合わせの場所を変えること。だって池袋、行きたい店が軒並み潰れているんだもん。

 

 せっかくなら打ち合わせを極めてみようと思った。今までやった編集者との打ち合わせといえば大概、某週刊誌のA女史とのもので、大概焼肉屋か朝鮮料理屋、あるいは池袋の野外カフェ。毎日のようにその前を通り過ぎるけど、その時食べたクレープを思い出す。相手がA女史じゃなかったら、クレープは食べられなかった。おっさんひとりでクレープを食べる絵は辛いなぁと思いつつ通り過ぎる。

 

 あとは某専門紙のPさん。北千住の鉄板焼き屋でホルモン、日暮里の串焼肉。あ、新橋で一回社長さんから接待された!店はホルモン屋。

 

 よし。編集者との打ち合わせを極めよう。ということで、場所は新宿歌舞伎町の喫茶店「パリジェンヌ」にしよう。ここでは中国人マフィアと日本のヤクザの発砲事件があったとか。夜に行くと、キャバ嬢とホストと、パンチの効いた人たちがいっぱいいる。喫茶店の店員も、何だか百戦錬磨、修羅場をくぐって来たいい顔をしていて実に味わい深い。そして、妙に珈琲が美味しい。

 

 そしてベビーフェイスなぼくと、担当編集者には絶対似合わない。浮きまくりだな。

 

 そこで北朝鮮の本についての打ち合わせ。いいじゃないか。

 そうだよ。編集者と打ち合わせと言えば喫茶店だよね。そして、談話室滝沢なき今、喫茶店と言うならここしかない。

 打ち合わせして、少し疲れたら周りの卍巴な風景と会話に身をゆだねればよい。ただいま、編集者からの回答待ち。