少林寺拳法の技は、場面ごとに技が細分化されていて、数が非常に多い。すべてを正確に覚えるのは大変な努力が必要と思われる。
しかし、拳系や崩しの方法、「捕」か「巻」かなどで分類していくと、原理原則がわかってくる。この分類の方法を自分で見つけられるかどうかが、技を覚えられるかどうかの分かれ目になる。原理原則は、すべての技に共通するから、原理原則である。この技だけに必要な知識は原理原則ではない。
先日、出稽古で十字抜、十字小手をみっちりと稽古した。有段者6名、3級4名だった。崩しの方向、タイミング、掛手、体重の移動など、原理原則となる動きを学んでいた。
十字抜、十字小手の稽古が終わったところで、道院長から「他に稽古したい技は?」ときいたところ、3級拳士が「上膊捕」と答えた。これには有段者から笑いが漏れた。
有段者と級拳士の違いがわかる。有段者は同じ原理で崩して技をかけるのがわかっていたから、思わず笑ってしまったが、級拳士には全く別な技でしかなかったのだ。
もし、この級拳士が「同じ原理だ」と気づくことが出来たならば、それは大きな進歩になる。