9月20日彼岸の入り、墓参りをしてきた。
浅草のクリニックで簡単な問診と世間話そして処方箋を書いて貰い、薬局で薬を受け取る、たったこれだけのことの為に浅草まで毎月一度通っているが、今回は町をぶらつかずタクシーを拾い谷中に向かった。
女房と両親の墓それぞれに花と供物を供え、線香を炊き手をあわす。

合掌

菩提寺は谷中「三浦坂」を上りきったところに有り、門前の大桜と境内の「四阿(東屋)」からの眺望が谷中名所の寺院だ。
墓地は広く、本堂の裏手と西側の段丘に広がっている。
女房が睡る墓は本堂の裏、両親の墓は段丘を下り切ったところに有り150m程離れている。
女房の墓参の後、両親の墓にも参るのだがコロナですっかり鈍ってしまった身体、『行きは良い々々だが帰りはシンドイ」。
春分、秋分の日の前後3日間を『お彼岸』と呼び霊園は大賑わいである、この谷中も広大な谷中霊園、徳川家廟そして数多くの寺院が建ち並び、この時期は大渋滞を起こしている。
彼岸とは『煩悩の世界であるこの世から悟りの世界である彼岸に到達するための修行期間』だそうで墓参りをしなくても良いそうだが、女房を先に逝かせてしまった罪深き小生は贖罪として毎年お彼岸、命日、お盆、正月は遺骨が睡るこの寺に来て手を合わせている。