何もヤル気が湧いてこない、唯々ボーッとしていた、そして四日経った。
上野東照宮
起床したときは曇り空だったが七時を過ぎた頃から白いものが降り始め、30分を過ぎた頃には眼下の街並みの屋根が真っ白くなっていた、今年初めての雪景色だが胸の内は悲しさと淋しさで溢れかえっている、外出もせず家の中をウロウロするだけ。
≪刎頸の交わり≫を続けてきた間柄の茨城に住む『無二の親友』が肺癌で死んでしまったのだ、
彼は私より二歳年下、京都の工場で7年間一緒、彼は東京本社に転勤したが交友は続いていた。
鴨川
その後、会社を二分するお家騒動が勃発し彼は会社を去ったが二人の関係は途切れることなく交流は家族ぐるみで続いていた。
地球の夜更けは 淋しいよ
そこからわたしが 見えますか
この世にわたしを 置いてった
あなたを怨んで 呑んでます
≪詞:吉田 旺『冬隣』≫
『俺を置き去りにしやがって、バカヤロー』今こんな心境。
見舞いに行きたくても面会は出来ない、LINEや電話での様子伺いも去年まで、今年になってからは音信不通、心配だがどうしようもない・・・そして・・・最悪の通知、
駆けつけたくても・・・コロナを怨む。
家族のみの葬儀・・・淋しかっただろう、俺も淋しい、悔しい、辛い。
お互い歳をとったがもう一度二人で懐かしい京都木屋町通り、祇園新橋周辺で飲み歩きたかった。
あの頃のように湯島、浅草観音裏、つくばと飲み歩きたかった・・・合掌
10日たってやっとパソコンに向かった