1月8日早朝、カーテンをサーッと開ける、今日も良い天気、お月様が白くなっている、
夜が明けてもなお空に残っている月。


このような月を<有明の月>、また<残月>、<名残月>ともいう。


『残月』は箏曲地歌の代表曲、そして、時代小説では定番、また<名残月>も『なごり月』『なごりの月』として歌謡曲演歌の定番、そして『ありあけの月』は古より文物によみこまれており、百人一首の中にも<壬生忠岑><素性法師><坂上是則>が詠っている。

沈みゆく月を眺めながら感傷に浸ったり、人生になぞらえたりする、という文学的なセンスなど一欠片も持ち合わせていない私だが、夜明け前から夜明けまでの僅かな時間、そこに生じる空の変化、そして月の輝きの変化が眺めているのは愉しい。