「今日は歯医者でクリーニングして貰う」、と娘に告げる。


「だったら郵便局でお金を下ろし、その足で<餃子の満州>で餃子と叉焼、それにメンマを買って、
『S E K I』で風邪薬を買ってきてよ。
「オイオイ3kmも歩いてこい、と言うのか」
「年寄りは歩かないとダメになる、家でゴロゴロしてないで、外の空気を吸わなきゃ惚けちゃうよ」
そう言ってわらいながら娘は仕事に出かけた。
私は今年の9月で80歳になる、毎週娘と≪ポツンと一軒家≫を見ているのだが、80、90の年寄りが
急斜面を歩き、野良仕事や山仕事をしている映像を眺めながら
「歳をとっても身体を動かし、頭を使ってないとダメになる、お父さんも見習わなければ」
「お父さんのために私は鬼娘になるわ」と云っていたことを思い出した。
「去年の誕生日、傘寿のお祝いにプレゼントを貰い喜んでいたが、あいつはこれからも俺をこき使うつもりなのだろう」
毎月、小遣を呉れ、時折衣服を買ってくれる、娘には感謝している、元気な間は迷惑を掛けないよう、出来ることは何でもしてあげよう、と心がけている。


今日は3km歩いてきた。

それにしても春が待ち遠しい