今年も市内の彼処に新茶の幟が立った。


宇治に住んでいた頃から日本茶は「自園・自製・自販」にこだわっていて、狹山市に転居してからもその考えは変わっていない。
狭山茶の生産は入間市が一番多く、次は所沢市そして狹山市は3番目で有り、スーパーや茶店で『狭山茶』として売られている物は入間市産や所沢産が多く、狭山市産の茶葉を見つけることはまず無い。
「狹山市に住むようになったのだから狹山市産の茶葉を」と栽培から製茶、小売りまでを行っている茶園を探し、味と価格、人柄から現在の茶園を選び4年になる。

茶農家の製茶工場


5月6日、疎遠となっている縁者、友人に送るため新茶を求めに3km離れたいつもの茶園に向かう。


コロナ前までは散歩がてらに歩いていたが、いまは一駅だが電車で行くことにしている。
西武電車『入曽』駅から我が家の方角へ約1km、4年前は茶畑が広がっていたこのあたりも、今では住宅が建ち並び、茶畑はそれらに囲まれてしまっていて、狭山市産茶葉の将来が心配だ。
狭山茶は、埼玉県の狭山地方で生産される日本茶で、お茶にと っては寒冷な地域で栽培されていて、茶摘みは年に2回、そのため生産量は少ないが、葉肉が厚くそれ故狹山ならではの<しっかりとした火入れ>が行われ、狭山茶独特の香りの高い深い旨味とコクのある味わいが得られるのだ(好みだが)。

  ≪色は静岡 香りは宇治よ 味は狹山でとどめさす≫

狹山茶摘み唄の一節だが納得してしまう。


狭山茶の生産量は入間市が一番多く、次は所沢市そして狹山市は3番目、それだけに狭山市産茶葉は貴重なのだ。
茶園で「新茶」を送り、自分用に100g購入し、新茶の馳走に預かりながらしばし談笑し家路についた。
帰りは「七曲りの井戸」を見学しながら3kmの道のりをブラブラ歩いて帰ってきた。