ぐうたら親父の徒然日記-駒形堂
金龍山浅草寺「駒形堂」

雷門2丁目駒形橋の袂に立つ駒形堂は、観音さまが上陸された、浅草寺の草創ゆかりの地に建つお堂で、浅草寺の御本尊、聖観世音菩薩が魚網にかかって隅田川の中から示現なされた場所であり、歌川広重の江戸名所百景にも描かれている。

ぐうたら親父の徒然日記-江戸百景
歌川広重画、江戸名所百景「駒形堂吾妻橋」


ぐうたら親父の徒然日記-駒形橋より
駒形橋から吾妻橋を眺める

この駒形堂は観音様の上陸を記念して、また隅田川を泳ぐ魚類の無事を祈念して建てられたという。

ぐうたら親父の徒然日記-駒形堂馬頭観音像
駒形堂に祀られる「馬頭観音像」

堂内には馬頭観音が祀られていて、毎月19日には開扉され、参拝が出来る。
お堂は、隅田川を背に西向に立っているが、元々は川に向かって東向きに建てられていたそうだ、度重なる焼失の禍にあい、寛保2年(1742)の再建時から現在の向き、西向きになったそうだ。

ぐうたら親父の徒然日記-駒形堂裏 ①
駒形堂の裏の道


「剣客商売」の時代設定は田沼時代であり、その時には現在と同じ西向きとなっていた。
秋山小兵衛ご贔屓の料亭「不二楼」の座敷女中『おもと』と不二楼の料理人『長次』が夫婦となり、この駒形堂の裏手に、小兵衛の命名になる「元長」という小料理屋を開いている。


ぐうたら親父の徒然日記-駒形堂裏 ②
小説では「元長」は「むぎとろ本店」の真後ろのこの辺りと推測する。
この通りには、屋形船の「船宿あみ清」「むぎとろ別館」があるが、
小さな店だがグラスファクトリー「創吉」で、グラスを眺めるのも良いだろう。
ぐうたら親父の徒然日記-kふぇ・ムルソー
「カフェ・ムルソー」ロケーション抜群の人気店
川風に吹かれながら飲むコーヒーは最高


駒形橋は関東大震災後の復興計画によって1927年に、「駒形の渡し」の場所に架橋された橋で、 都道463号浅草通りに架かる橋である。


ぐうたら親父の徒然日記-駒形橋 ①
駒形橋


ぐうたら親父の徒然日記-駒形橋 ②


江戸通り(旧日光街道)が南北にはしり、この橋のところで雷門に入る並木通りが分岐している。


ぐうたら親父の徒然日記-江戸通りの分岐
左に行くと「雷門」、右の道は「江戸通り」

ぐうたら親父の徒然日記-雷門
雷門


ぐうたら親父の徒然日記-藪蕎麦
並木 藪蕎麦


ウナギの「前川」「駒形どぜう」「浅草むぎとろ」「並木藪蕎麦」などの老舗もすぐそばである。