お料理を続けていくコツ 社会復帰をめざすひきこもりさんへの自炊のススメ | 自宅療養から社会復帰へ 猫のお昼寝

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休職から自然退職。自宅療養を経て、社会復帰を模索する引きこもりな猫族です。最近、日本語教師とネット副業の勉強を始めました。

お料理を始めた人に大切なのは、何といっても、続けることだと思います。

お料理に限らないのですが、慣れないことを始めたときって、
モチベーションを保つことが一番大事ですよね。

特に、気力や行動力が低下している引きこもりさんだったら、
なおさら、ここが肝心です。

なので、 私が自分に言い聞かせたのは、次のようなことです。

1.最初から、手の込んだものを作ろうとしない。

完成品を見て、自分でも出来そうな気がして、食材を揃えたのに、
買ってきてみたら、大変すぎて、気力がなくなってしまうことがありました。

少しずつ、ちょっとずつ、慣らしていきましょう。
とっかかりは、既製品に、ほんのちょっとのアレンジを加えるだけ
いいと思います。

最近は、ネギ1本、大根1/2など、少量で売ってくれるお店が増えましたし
新鮮な野菜を置いているコンビニも増えてきました。

鮮度や価格の面では、スーパーにかないませんが、
求めやすさという点で、最初はコンビニの野菜からスタートというのは
いいと思います。

何しろネギ1本なら、たとえ1回しか使わないまま、残りが傷んだとしても、
価格的にそれほど響くものではありません。

ネギをちょこちょこ刻んで、冷奴や、お味噌汁、ラーメンなどの既製品に
乗せてみることからぜひ始めてください。
刻みたてのネギの香りだけで、驚くほど新鮮な気持ちになれます。
ちょっと乗せるだけで、お料理が美味しくなる幸せを、味わってみてください。


2.残りをうまく使いきれなかった場合も、自分を責めない。

余りものを上手に使って献立を組み立てるのは、実は結構高度な作業だと思います。
最初はレパートリーも少ないのでワンパターンになりますし、
今回は作れても、次の食事でお料理するまでは、気力が続かないかも知れません。

なので、すべてをムダなく使い切ることは上級者しかできない
最初から思うことにしましょう。

たとえ割高でも、1回、もしくは2回のお料理で使い切る分量を買うようにします。
そして、1回しか使えずに処分することになったとしても
1回分はお料理ができた自分を褒めてあげましょう。


3.自分が食べたい、作りたいと思う気持ちを大事にする。

心が何かの心配事で押しつぶされていたら、食事も喉を通らないでしょうし、
何を食べようかなどとあまり考えないだろうと思います。
でも私がお話しているのは、そういうつらい急性期を過ぎた方々です。

もし、何か美味しいものを食べたいという気持ちが出てきたら、
それは、身体がよくなってきたサインですよね。

お弁当や買ってきた食べ物だと、レパートリーも限られてくるため、
自然にそういう欲求が出てきてもおかしくないと思います。

不思議なことに、身体が欲しがっているものを作ってあげると、本当に喜んでくれます。

香りも、食欲や精神的な部分に、大きな作用をもたらします。

あるとき友人から、当地特産の「柚子胡椒」をいただいたのですが、
その瓶を開けたとき、その味わい深い香りに、すっかりとりこになりました。
ヘンだと思うかもしれませんが、お料理で使う前に、何度も瓶を開けて、香りを楽しんでいました。

柑橘類は、本当に清々しい気持ちを促進してくれますし、
林檎などのフルーツにも、心を温めるような香りがあります。

ハーブなどのアロマにも癒やしの効果はありますが、食材や香辛料など
嗅ぐことのできるものにも同様の効果があると、私は自分の体験から思っています。

アロマグッズはそれなりに高価なものが多いけれど、
食材ならそんなことはありません。
おなかも満たすだけでなく、香りによって、精神面でも、癒される。

すごく素朴で、自然な療養生活だと思いませんか?