イメージ 1昨日の作業でフロント周りの整備もゴール間近だったが、気になることが一つ…。
 
ステムナットの締め付けトルク。普通のボルトやナットならトルクレンチで簡単に規定トルクで締め込めるのだが、フックナットなんで、いかんともし難い(T_T)
数人に相談したが経験に基づく『手レンチ』とのこと。ここは締めすぎても緩過ぎてもハンドリングに影響が出るので、まずは規定トルクで締めたいところ。
 
 
 
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で、会社でこんなもん見つけて持って来ました♪
 
バネ計り♪
これをフックレンチに引っ掛けて規定トルクで締めようという魂胆です(^^)v
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここで問題になることがあります。
トルクレンチはボルトなどの軸の中心を規定トルクに締め込むんだけど、この方法の場合はどうしても軸から離れた部分に引っ掛けて作業するため、規定値そのままで判断するわけにはいかないんだよね。
 
そのため、軸中心からの距離と規定値から必要な数値を計算しなければならいない…(>_<)
そのあたりの考え方はKTCのサイトにわかりやすく記載されていました。
 
まずはサービスマニュアルに記載さている規定値 4.9N・m(ニュートンメーター)
1mのレンチを使用した場合のトルク算出式
必要荷重(100N)×レンチの長さ(1m)=締め付けトルク(100N・m)
 
イメージ 3今回の作業ではフックレンチを引っ掛けた状態で軸からの距離15cmのところを力点とすることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この15cmを式に当てはめるとこうなります。
必要荷重(?N)×レンチの長さ(0.15m)=締め付けトルク(4.9N・m)
締め付けトルク(4.9N・m)÷レンチの長さ(0.15m)=必要荷重(32.6N)
 
32.6Nという数字がはじき出されました。
しかし、計りにはN・m表示がないのでこれをKg換算しなければなりません。
 
1N・m0.10197kgf・mとのことなので…
32.6×0.10197=3.324
 切り上げて3.4kgを確定荷重にしました。
 
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印をつけておいた、15cmの部分に計りをかけて引っ張ります。
 
目盛りの動きを慎重に見ながら、3.4kgになるまで回します。
 
よっしゃ!これで計算上は規定トルクで締まっただろう!
 
…いや、締まったはず…。
 
…う~ん、ホントにこの方法で締まったのか?
まぁ、いいや(^_^;)
 
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で、こんな作業の中に突然シャッターを開けてあの方がガレージに遊びに来ました。
差し入れ…寒いガレージでの作業にはありがたいです♪(感謝)
 
ほっと一息♪密室で二人きりの時間…ドキドキしました(笑)ありがとね~♪
 
って今日は誰だよ!(笑)