左からハン・ヒョジュ、チュ・ジフン。


 韓国ドラマ「支配種」の記者会見が4月8日に韓国・ソウルで行われ、キャストのチュ・ジフン、ハン・ヒョジュ、イ・ヒジュン、イ・ムセン、監督のパク・チョルファンが登壇した。




本作の舞台は、大統領を狙ったテロで多数の死傷者が出てから数年経った2025年の韓国。


犯人を追う元軍人ウ・チェウンは、人工培養肉を世界に提供する国際企業BF社が、テロ事件以降、記録的な利益を上げていることを知る。チェウンは、テロの生存者であり同社のCEOユン・ジャユにボディガードとして接近。事件の真相に迫ろうとするが、そこで世界を揺るがす秘密を目撃する。

チュ・ジフンがチェウン、

ハン・ヒョジュがジャユに扮した。






パク・チョルファンは、本作に出演したキャストに関して「光栄でした。キャストが1人、1人と決まるたびに、“こんなこともあるんだな”とうれしくなりました。安定感のある演技をする方々なので、毎回何も心配することなく撮影現場に行くことができました」と満足げに語る。感情を表に出さない設定の役柄を演じたハン・ヒョジュは「私にもこのような脚本が来るなんて!とあまりにうれしくて日記を付けました。枯れ木の葉をイメージして、善人なのか悪人なのか区別がつかないミステリアスな人物として演じようと思いました」と役作りに言及した。


劇中でアクションを披露しているチュ・ジフンは「“地に足の着いた”アクションのほうがストーリーに説得力が出ると思い、派手なアクションよりも、接触感を覚えるようなリアルなアクションを作りました」とこだわりを明かす。また、ボディスーツを着用したことを振り返り「かなり体にフィットしていたので、丸裸になった気持ちがして恥ずかしかったです。グリーンスクリーンの前で1人でアクションをするのは不思議な感じがしました」と述べた。


本作で初共演を果たしたチュ・ジフンとハン・ヒョジュ。互いの印象について、チュ・ジフンは「ヒョジュさんは凛としていて、芯が強く、密度の高い俳優だと思いました」、ハン・ヒョジュは「チュ・ジフンさんは俳優として現場での振る舞いも素晴らしいですが、現場全体を見渡すプロデューサーとしての目も持ち合わせている」と評し、信頼関係をうかがわせる。


ジャユの会社の研究成果物を狙う国務総理ソヌ・ジェ役で出演したイ・ヒジュンに関して、ハン・ヒョジュは「毎回テイクごとに演技が異なるので、今日はどのように演じるんだろうとワクワクするんです。演劇のように1テイクを10分以上のロングテイクで撮影することもあり、楽しかったです」と回想。BFグループの創立メンバーでジャユの20年来の友人であるオン・サン役のイ・ムセンは、非接触式空中浮遊ディスプレイ端末を使うシーンの話題で「最初は慣れませんでしたが、スタッフの方が『ここにはこういう映像が出て、ボタンがここにあって……』と詳しく説明してくれたおかげでうまく演じることができました。画面を伸ばしたり縮めたり、まるでダンスをするようで楽しかったです」と笑顔を見せた。


現在、世界中で研究・開発競争が激化している“培養肉“というテーマに挑んだ本作。


チュ・ジフンは「話題となっているテーマを興味深い話を交えて描いているので、この問題を考えるきっかけになってほしいです」と話し、会見を締めくくった。


全10話の「支配種」はディズニープラスで本日4月10日より毎週水曜に2話ずつ配信される。