2006 凱旋門賞を想ふ | へっぽこライダーとゆかいな仲間達

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2005年~2013年yahooブログにて書いていた記事をお引っ越し。
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かつてここまで日本中が注目した海外競馬レースがあったろうか?


2006年凱旋門賞

この日が来るのを楽しみに、そうして予想に明け暮れる毎日。
結局私が買った馬券はディープインパクトだった。

凱旋門賞当日は仕事だったので、仕事を急いで片付けつつレースを見た。
オペラ賞のアレキサンドローバはいつもとは違うペースに当惑。
しかも彼女にとって距離が短く、最後凄い脚を見せてくれたが3着となった。

昨年私が連れて行ったホレイショネルソンが勝ったレースジャンリュック・ラガルーデール賞
このレースに2歳エースのホーリーローマンエンペラーとトリニティーカレッジが出走した。
最後2ハロンくらいで抜け出すと、後は後続を引き離しホーリーが快勝!!
実は私はいまいちこの馬の能力を疑っていたのだが、初めて唸ったレースだった。

そうして日本の夢ディープインパクトが走る凱旋門賞
レース展開は説明するまでないでしょう。。
結果が出て負けてしまうと、敗因と言うのは探せば探すほど出てくるもので、色んなブログやカキコ等を見ていても千差万別の敗因を述べていたりする。

私はディープについて皆さんほど詳しく知らないので、偉そうにというか正しいかわからない事しか書けませんが一言。

レース後に『先行する事も頭の中で想定していたので・・・』みたいなコメントを武騎手が述べていた。
それはどのジョッキーも頭の中で何通りものレース展開を想定して、何度も何度もイメージトレーニングをしている事でしょう。
この日も想定内ではあったもののいつもの後方からではなく、スタートが良く押し出されるように先行に・・・。
さらに、最後の直線では追い出しタイミングが早すぎた事がかなり痛かった様に思います。
シロッコを見すぎていた(しょうがないけど)のがそのせいかと・・。
それに、一瞬先頭に立つも後方から他馬が迫ると戸惑っているように思えた。

ジョッキーがどんなに百・千の戦術を考え出しても、馬が何も知らなきゃそれをこなすのは難しいのではなかろうか?
しかもこの大舞台で・・・。
少なからずジョッキーと馬との間に温度差があったのではなかろうか?

こちらでは普段の調教やワーク時に癖や問題(体質等も含め)がある場合、レースを調教代わりに使う事がある。
こちらにきて思った事、どんなに普段その馬の事を知っていて調教しようとしてもジョッキーにしかできない教育という物が存在する事。
レースのあのペース・雰囲気等の中で騎手が馬に教育をする。
これにより負ける事もある。
課題を難無くこなして勝利をつかむ馬がいる。
こういう場合勝ち負けではない。
馬が何を学んだかが重要で、次のレースでその馬がどんなパフォーマンスを出来る様になるかが問題なのだ。

ディープインパクトはこの点でまだ未完成なのでは無いのか?
常に後方から大外まわって勝つレースは、見るものにとって圧巻で興奮を憶える。
しかも、彼の影を踏みにくる物はいない。
ハーツクライにはとどかなかったが、ディープを後ろから襲い掛かってきた馬はいない。
馬群を割ってくる所も見たことがない。
あまりにも綺麗過ぎる競走馬。

彼は賢い馬だと良く聞く。
ならば、凱旋門賞のこの負けは彼にとってとてつもなく衝撃的だったに違いない。
今回負けてしまい悔しいが、ディープにとって彼の今後に大切な財産をもたらす事が出来たならこれは掛け替えの無いものではなかろうか?
本当に彼が何かを得たのであれば、次ぎに会う時何かが変わっているかもしれない。

こんな偉そうな事を書いても、私はジョッキーじゃないしその感覚を知らない。
それに、その日その時誰もがベストを尽くそうと必死でゴールを目指しているのだから、その日その時その騎手が取った行動はそれがベストだという事なのだろう。


BBCで映し出された凱旋門賞後のジョッキーズルームで勝利者のパスキエ騎手が号泣しているのを見てジ~ンとしてしまいました。
他のジョッキーからシャンパンを浴びせられ、驚きながらも抱き合いバスタオルに何度も顔を埋め泣いている姿が本当に嬉しかったんだな~と思うと共に、競馬の神様は彼に微笑んだんだなぁ~と思いました。

最後に、60日間という慣れない環境&凄いプレッシャーの中、日本の夢を無事に届けてくれる為に頑張ってこられた調教師・騎手・調教助手・厩務員・各位関係者の皆様本当にお疲れ様でした。
夢を見させてもらってありがとうございました!!