夢の蹄跡・・・其の一 | へっぽこライダーとゆかいな仲間達

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2005年~2013年yahooブログにて書いていた記事をお引っ越し。
個人の思い出用です。

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Sunday, 9th October,2005
Curragh RACECOURSE
THE JUDDMONTE BERESFORD STAKES (Group 2)
RACE5(4:00)

負けたくない!
彼が敵をにらみ、耳を倒し怒っている!
負けたくない!負けたくない!負けたくない!!

この日のカラはどんより曇り空。しかも、もの凄い強風・・時折小雨。
いかにもアイルランドの冬らしい天候である。
お客さんも皆コートの襟を立てて寒さから少しでも身を隠そうとしている。

カラに着き、まず厩舎に顔を出してみた。
キャローは居なくて、ディーラがドアから顔を出してウトウトしているのが目に入った。
ディーラに声をかけるとゆっくり瞼を開け私を見た。
そっと額に手を当てて撫でてやると、またウトウトとし始めた。
あまり長居をすると私の緊張がディーラに移ってしまうと思い早々退散。

競馬場に行き3レース目が走り出す所で、このレースにはうちの2歳牝馬が出ていたので観戦!(残念な事に2着)

4レース目は見ずに暖かいカプチィーノを飲みながら私は下見所に向かった。
すでにディーラともう一頭Altius(バリードイルの馬)が歩いていた。
キャローが私を見つけると「今日のセプティムスはとっても大人しくて良い子なの!むしろ、もう一頭の方がアレックスの足を踏んだりうるさいくらいよ!」との事。
確かにさっき厩舎に行った時も大人しかったし、レースを知ってかたまたまか知らないが体力温存!!
数枚写真を撮ると、パドックのご用達の写真ポジションをキープ!

3:45くらいになると一頭また一頭とパドックへと馬が来た。
毎度の事ながら、バリードイルの馬は来るのが遅い!
他の馬が出てきてから数分後やっと来た。
6頭立てでパドックをみる感じ、ディーラは見劣りしていないどころか良く見える。
実際この日、本当ならディーラの手綱を取るはずだったキーレンが、アメリカで食中毒にかかり騎乗できず(本当にディーラはジョッキー面でついていない!)、バリードイル2番手ジョッキー(天敵)シェイミーが騎乗する事になり、一回オッズが上がったのだがパドックで馬が歩き出したらまたオッズが下がった。(1.5倍→3倍→1.6倍)

パドックでも落ち着いて歩いており、時折何かにビックリして飛び跳ねていたが特に問題無し!
いよいよジョッキーが乗ると、首をグ~っと下げ目が闘争心でメラメラしている!
返し馬も小気味良いリズムで走っていった。
あとは、ゴールで見守るのみ・・・

4:00 どんより曇り空に大型スクリーン・・・
気が付けば最後の一頭の枠入りとなっていた。
数度ごねるもゲートイン!
ガシャン♪
ゲートが開く・・・2頭出遅れ・・・一頭はディーラだ!
前回同様、ゲート出と行き足がイマイチである。
約15メートルくらい走った所で何とか馬群の真ん中に落ち着く。
前に2頭壁になるように居て、ラチ沿いに1頭、反対側の一馬身後ろにもう一頭・後方に一頭という形で4コーナーまで進む。
4コーナー前の2頭は開きそうも無く、シェイミーがディーラに外に行くように促すも、そのタイミングで一馬身後ろに居た馬がやって来て外に持ち出せず、もう一度シェイミーが内をつくためにディーラに指示を出す。
シェイミーが進路を探している間に他馬はすでにGOサインを出し馬群全体がグンっと前に動き、もたついたディーラだけがタイミングを外し少し遅れる形となった。
シェイミーが進路を決め、GOサインを送ると待ってました!とばかりグンっと加速。
内から抜け出したのは、バリードイルから出ているもう一頭Altiusで後方から来たもう一頭が大外で、何とか真ん中にディーラが入っている状態。
この時『大外の馬が勝つな~!』なんて思っていたら、まず内のAltisuが置いてかれ二頭の叩き合いになる。
外の馬が頭差くらいリードを取っている・・・・

負けたくない!
彼が敵をにらみ、耳を倒し怒っている! 
負けたくない!負けたくない!負けたくない!!

追い比べをしていて、シェイミーが左鞭をお尻に一発入れる・・・
鼻差・頭差・首差・・・っとだんだん差が広がっていく・・・・

ゴールをする時には一馬身差のゴールをしていた。
前回も約一馬身差・・・
これはディーラの負けたくない気持ち・・・

最後は大声で叫んでいた!(隣に居る子供が私を振り返るくらい)

握っていた拳を見つめ「YES!!」っと言ってパドックへと駆け出した。