バカじいさん | 笑えばきっと福も来る

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トホホなぐうまま(母)と
ネコのわた子さんの
ゆるゆるのんびりな日常です。

なんとかなると思いつつ、なんとかして生きてます。
今日も1日のびのびと。

おとといのお話です。

正月も7日になり、じいさん(ワタシの実父)が飾っていたお飾りなどなどを外していました。

じいさん、間質性肺炎を患っています。
昨年12月、寒くなってきて風邪をひきました。
生来の病院嫌いから通院せず、我慢しかねてやっとこさ病院に行ったら、肺炎もちが肺炎を起こし、低酸素の度が過ぎて緊急入院をするハメになりましてね。とにかく人を振りまわす人であります。

退院後、我が家に酸素ボンベが設置されまして、じいさんの目には老眼、鼻には酸素チューブと若干顔が賑やかになり、トイレに行くにもお風呂に入るにも酸素チューブを伸ばしています。
まるでながーいシッポ状態。
家族にジャマにされ、たまに絡まって、酸素の機械がピーピーと警告音を出しておりますよ。

そんなじいさんがなぜか張り切って正月のお飾りを外していましたので、まあ、やれるうちはやりなさいよってな感じで放っておきました。

じいさんのすぐそばで末っ子がモチを焼いて「んふんふ♪」と食べております。
すると突然。

「うわっ!くっさっ!! ジジイくっさっ!」と大絶叫。

「なした!」と駆け寄ると末っ子が若干涙目で言いましたね。

「ジジイおならした!」

たしかに部屋にはのけぞるほどのくっさーい臭いが漂っておりました。
ワタシも「臭い!」を連発しながら部屋の戸を全部開けて換気します。
すると、また末っ子の叫び。

「ジジイ、2発目しやがった!バカジジイ!!」

さすがに末っ子も激怒です。
再び広がる悪臭。
当のジジイは「何のこと~?」とすっとぼけた顔をしております。
人間、臭いニオイを嗅ぐとだんだん腹が立ってくるんですな。
ワタシもついに腹が立ち、思わず言ってしまいました。

「おめえ、酸素吸ってんだから、少しかまともな空気出せよ!酸素吸ってて出るもんくせぇってなんだよ!!」

そこに現れたばあさん(ワタシの実母)。
「えー?臭くないよ」

じいさんのおならを嗅がされつづけて45年。
鼻がバカになってんだ…と、思わず気の毒になってしまいました。