◇経営者ら「復興に役立つのはうれしい」 鋳物産業で知られる川口市の工場で長年活躍した旋盤などの機械類が、東日本大震災で被災した東北各地の工場で第二の人生を送ることになった。工場主らが、川口商工会議所による「遊休機械の無償提供」の呼び掛けに応じた。経営者らは「一生懸命働いてくれた機械が被災地復興に役立つのはうれしい」と口をそろえた。【鴇沢哲雄】 遊休機械の無償提供は、日本商工会議所が昨年9月から始めた全国プロジェクト。ホームページに提供可能な機械類を登録する一方、被災地からは希望する機材の情報を掲載し「スムーズなマッチング」を促す。被災地では電動ホイストと呼ばれる小型のチェーン式搬送機や吸塵(きゅうじん)機などの要望が高く、事務机やイス、パソコンなども不足している。4月26日現在の提供機械件数は全国で3589件、うち593件が現地に引き取られた。 川口商議所には、これまでに6社から提供申し出があった。計測器部品製造「ノグチテクニカ」(同市上青木西)からは先月、旋盤3台、グラインダー2台など、総重量で約3トンの機材が仙台市の集積所に送られた。 野口徳男会長(72)は「工場移転などで入れ替えた遊休機械類を役立てられないかと、震災直後から考えていた。同じ製造業として何が必要かわかるので、こまごました器具も一緒に送った」と話す。 一方、後継者難などで廃業する事業者からの機材提供もあった。トランクケースの金具などを製造する「イチコー」(同市仲町)は先月末で工場を閉めた。研磨機や工具類のほか、父親の代から使っているという足踏み式プレス機などを贈る予定。野中靖弘社長(70)は「中国製品の台頭で10年ほど前から売り上げが減ってきた。相棒の機械が被災地で再び活躍することを願ってます」と話した。4月30日朝刊
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