経営破綻した半導体大手、エルピーダメモリの支援企業選びが大詰めを迎えている。今月末に実施される第2次入札には、米大手マイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックスの半導体メーカーに加え、米投資ファンドのTPGキャピタルが中国ファンドと連合して参加する。3月末の1次入札で落選した東芝も、SKハイニックスとの共同入札を模索。巨額の投資が必要になるだけに、各社とも国際的な企業連合を組んで対応する。 エルピーダは、パソコンなどに使うDRAMと呼ばれる半導体メモリーを手掛ける。第1次入札では、マイクロン、SKハイニックスのDRAM大手や東芝など6陣営が応札。東芝は提示金額で他社を下回ったため、単独では脱落し、2次入札にはマイクロン、SKハイニックス、TPGキャピタルの3陣営が進むことが決まった。 27日に締め切られる最終の第2次入札に向け、各陣営は企業連合を形成する動きを活発化。交渉関係者の一人は「DRAMで世界シェアの半数近くを握る韓国サムスン電子の独り勝ちはまずい。それを止めるグループ作りが必要」と指摘、単独よりも企業連合で資金力を高め、サムスンに対抗する“体力勝負”の様相を呈している。 このうちマイクロンは、台湾の南亜科技と共同応札する方向だ。両社はDRAM生産の合弁会社などで提携関係にあり、エルピーダも加えた日台米連合でサムスンに対抗する。SKハイニックスも同じ韓国のサムスンへの対抗意識が強いとされ、半導体開発で協力関係にある東芝と組む可能性がある。東芝は既にDRAMから撤退し、デジタルカメラなどのデータ保存に使う「NAND型フラッシュメモリー」と呼ばれる半導体に注力しているが、需要が高まるスマートフォンなどの携帯端末向けには、DRAMとフラッシュメモリーを組み合わせて納入できるメーカーが有利とされる。 一方、半導体事業への投資経験が豊富なTPGキャピタルは、中国パソコン最大手レノボグループ系ファンドの弘毅投資(ホニーキャピタル)と共同応札する見通し。エルピーダの中国展開を橋渡しし、収益力を回復させる考えだ。 エルピーダは2次入札後の5月にも支援企業を決定し、8月21日までに東京地裁に提出する更生計画に盛り込む。【大久保陽一】
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