米オンライン動画配信サービスのHulu(フールー)の日本法人は11日、月額利用料金を従来の1480円から980円に引き下げると発表した。フールーは米CBSなどの多彩なコンテンツがスマートフォン(高機能携帯電話)やゲーム機など対応機器を選ばず楽しめるのが売り。ただ動画サイト「ユーチューブ」などライバルとの競合が激しく、値下げで顧客開拓を加速する。 値下げは12日から実施する。新規契約者には2週間の無料トライアルサービスも提供。また年内には任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」でも視聴できるようにする。フールーのヨハネス・ラーチャー上席副社長は、「サービス向上により、さらに多くの人にフールーを紹介したい」と話した。 米国で圧倒的な人気を誇るフールーは、昨年9月に日本でサービスを開始。動画が無制限に広告なしで視聴でき、対応機器はスマホに加え、パソコンやネット機能搭載テレビ、タブレット端末など。「いつでもどこでも気軽に世界の有名動画が見られる」をうたい文句に、日本市場に殴り込みをかけた。 現在はCBSのほか20世紀FOXやテレビ東京など20社が725本以上の映画や5000以上のテレビ番組を提供し、コンテンツ数はサービス開始当初の3倍以上だ。また「日本国内で2900万以上の機器に対応している」(ラーチャー上席副社長)といい、サービス向上に躍起だ。 ラーチャー上席副社長は「日本市場の反応には満足。利用者は着実に伸びている」と強調する。ただユーチューブがスマホ対応をしたり、同じく動画サイトの「ニコニコ動画」が海外映画の配信に乗り出したほか、スマホ向け放送局「NOTTV」も開局するなど、競争環境は厳しい。フールーの値下げは、各社の消耗戦につながる可能性もはらんでいる。
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