1等賞は海外旅行20万円分、2等がソニーのノートパソコン、3等は国内旅行8万円分、4等はダイソンのファンヒーター…。総額150万円の豪華賞品を用意するのは、インターネットで間接資材を販売する会社MonotaRO(モノタロウ、兵庫県尼崎市)が年2回開催する社内抽選会だ。豪華賞品を手にした社員は、がぜんやる気になる? 抽選会には、好きな物を3万円分購入できる権利(要領収書)というユニークな賞品もあり、当選順位が下位の場合でも、新巻鮭やジュース詰め合わせなど会社に送られた歳暮や中元品が分けられる。ちなみに最下位は金券500円分だ。 抽選会が始まったのは、会社設立の2、3年後、平成14年ごろだった。当初は会社宛てに贈られた歳暮や中元を社員に分けていたが、年々社員数が増加。中元、歳暮だけでは、全員に賞品が行き渡らなくなってきたため、会社が自ら賞品を購入するようになった。 モノタロウの社員数は現在約120人。外れなしのため賞品は社員の数だけ用意される。年に2回抽選会が行われる7、12月の約1カ月前から、管理部の2、3人の社員が仕事の合間を縫って賞品調達に奔走する。 社員は好みの賞品をメールで幾つでも希望することができ、そのリストを元に管理部が調達。1回の抽選会の賞品総額が約150万円にのぼるため、管理部はネットショップや量販店などを探し、テレビやパソコンなどの豪華賞品をとにかく安く手に入れようと努力する。 抽選会では社長がくじを引き、最下位から読み上げ、会場は熱気に包まれる。回を重ねると、自然とくじ運の強い上位当選者の常連も出てくる。 カスタマーサポート部の谷口大輔さん(37)もその一人。21年夏にゲーム機「プレイステーション3」、22年夏にノートパソコン、昨年冬に32型液晶テレビが当選し、強運ぶりを発揮している。 上位に当選する秘訣を尋ねたところ、いろんな答えが返ってきた。 「運を使いすぎるといやなので期待してません」「何が当たっても喜ぶようにしてます」「抽選会のときは不在でした。偶然参加できなくて帰宅したら、上司から当たったよって電話ありました」 どうやら「無欲」と「不在」が上位当選の秘訣のよう。こうした珍イベントについて瀬戸欣哉・前社長は「社員にとって働きやすく仕事が楽しいのは大切なこと。十分な福利厚生がない中で、抽選会がそのひとつになれば」と話している。(中山玲子)


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